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近代の超克 (冨山房百科文庫 23)

価格: ¥1,260
カテゴリ: 文庫
ブランド: 冨山房
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NRFのひそみにならい、 ★★★★★
戦時中に「知的協力会議」のスタイルを模した試みでした。

旗振り役は、文學界編集責任者河上徹太郎氏。

2日にわたる座談討論会と事前提出の小論文の集積です。

近代の超克、という題のための前提条件をさぐる営みにおわりました。

つまり、専門分野の異なる出席者おのおのにとって、それぞれの立場における超克すべき「近代」とは何か、という問いに対する答えの一覧がのこされたのです。

竹内氏による解説とあわせて、講談社学術文庫の廣松渉氏による解説をお読みください。
自分の世界に入ってる ★★☆☆☆
有名な「近代の超克」。その発端となった座談会と各人の論文に、竹内好の解説付き、という内容。

期待して読んでみたのだけど、端的に言って「わからない」。
正確に言うと「何が言いたいのか全く共感できない」という感じか。

しばらくはなぜわからないのかがわからなかったのだが、林房雄の論文を読んでやっとわかった。
要するに、ここの論者(の多く)はただ自分勝手に描いた世界をひたすら語り、自分の世界に基づいて断言しているだけで、論証しようとしてないからである。
林房雄のが特に顕著で、勤皇の心は「悟れ」「感じろ」というだけである。そんなものを感じもしない私には共感のしようもない。
だが他の論文も似たり寄ったりの構造だった。

で、座談会の方は時々小林秀雄や鈴木成高がいいこともいうのだが、全体として迷走している。
まあ各界の巨匠ということで分野も何もばらばらなスペシャリストを放談させたらこうなるでしょうという感じ。

ついでにいうと戦意高揚のためというのが雑誌側にはあったらしいけど、どう見ても戦争からかけ離れた世界での議論に思えた。

竹内の解説がないと意味不明な内容に終わるところでした。