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黄金伝説4 (平凡社ライブラリー)

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 平凡社
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年代記つき最終巻 ★★★★★
13世紀ジェノヴァの大司教ヤコブス・デ・ウォラギネの編んだキリスト教聖人の伝説『黄金伝説』、
平凡社ライブラリー版最終巻となる第4巻である。
ほぼ文庫サイズで新しい印刷の『黄金伝説』が読めるという点では非常にありがたいが、いかんせん高価である。
ただし、ヨーロッパ文学・文化(美術なども含めて)について深く学ぼうとするなら、必読の本。読んでみて実感した。
訳文も読みやすく、印刷・活字も見やすい。まれに図版も収録されている。
最終巻には、ラテン語版聖書の定番・ウルガタ聖書を翻訳した聖ヒエロニュムス、フランチェスコ修道会の創始者聖フランシスコ、
中世ヨーロッパで物語としても流布した聖エウスタキウス(ユースタス)、ハンガリー王女聖エリザベト、
聖女カエキリア(セシリア)、遊女聖タイシス、福音書のルカなど約35名の聖人の伝説的生涯を収録。
大筋は、名前の語源的解説−信仰に満ちた生活の様子(或いは、堕落した生活からの回心)−キリスト教諸派及び
ローマの多神教やユダヤ教とのたたかい−奇蹟の発現−迫害、拷問または信仰のなかの安らかな死、というものが殆どだが、
大体においてどの話も短いので、短編物語集のようにして、意外と楽しく読むことができる。註も詳しい。
最後の方は、聖人伝というよりもむしろ、年代記的な記述となっており、ランゴバルド人や、
神聖ローマ帝国の皇帝たち、諸王たちの事跡が当時流布していた年代記をもとに編まれている。
巻末には、索引と、黄金伝説の他の文学等への影響などが論じられたあとがきがついている。