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日陰でよかった!

価格: ¥1,300
カテゴリ: 大型本
ブランド: 宝島社
Amazon.co.jpで確認
いい本なのに ★★★☆☆
しっとりした緑豊かな写真が多用されていて目が潤います。
園芸品種というより、高原や雑木林で見るような山野草の紹介が多く
居ながらにして山道を歩いているかのようです。
「雑草」として草刈りの対象になるようなホトケノザや
イヌワラビなどの植物を用いてゆたかに美しく日陰の庭を構築するさまに
ガーデニングとは、愛ある自然観察と再発見の営みなのだと思わされます。
写真重視の大型実用本のわりに文字数がとても多いのは
再読ごとに新たな発見があって、うれしいことですが
整頓されていない文章がとても読みづらかった。
独り言のような言葉を直訳でそのまま羅列したような印象を受けました。
それではさて、腰をおちつけてじっくり読もうかと思うと
残念なことに誤植が多くて気が散ってしまうのです。
もったいない本です。
実用的かつ美しい ★★★★★
シェードガーデンの勉強をしていて本書に出会いました。10回以上読み返しました。いい本です。
<お奨めポイント>
●前半の実用例と、後半の図録が有機的に連動している
  =自分の目的とする場所に当てはめたときのイメージと、その植物の性質を、複数の視点から確認できる。
●経験に基づいた具体例が豊富
  =例えば「しばらく見ない間にラミウムに乗っかられて、やられた。生育がゆっくりなものと合わせたほうがいい」など。リアルで印象的、また論拠が明確なので応用が利く。
●表現が豊かでユーモアがある

難を言えば、図録のフォントがビックリするくらい小さい。読めるけど。
目からウロコ ★★★★★
「日陰でよかった」という考え方には目からウロコだったが、イギリス人には発想の転換でもなんでもなく、しごく当然のことらしい。

この本を読んで、「そうか、日差しがそれほど必要でない植物もこんなにいるんだ。日蔭でも緑が生き生きしていればきれいだし、つつましやかな花々もすてきかも」と目からウロコだった。著者はイギリス人だが、日本の気候にあった植物を日陰加減と土の湿度で分類して実に丁寧に説明しているし、華やかなものは少ないものの花も数多く紹介してくれている。日の当たり具合で葉の色がどう違うかをそれぞれ写真で解説するなど、植物本位というか植物に対するこまやかな心遣いや愛情が感じられる。文章もユーモラスかつ勉強になり読んで楽しい。

これまでわたしが目を通した日陰の庭やシェードガーデンについての記述や写真はちょっと昔風だと感じることが多く、積極的に真似したいとまでは思わなかった。それに対してポールさんの本書は、今風でおしゃれというか、本書を参考にすれば日本の気候でもできるイングリッシュガーデンをめざせるかもしれないと思えた。

緑あふれる写真を見ているだけで癒される。この本で我が家の日蔭にも希望がでてきた、という感じ。
負け惜しみだと思いますか? ★★★★★
「シェードガーデン」という呼び名も園芸ファンの間では定着したものの、まだまだ日陰の
庭に対するイメージは悪い。
ポールさんも「うちは日陰だから何を植えてもだめなんですよ」という相談をよく受ける
という。でもそうではない、日陰は人間も植物も住みやすいんですよ、と教えてくれるべく
この本が書かれた。
日陰をライトシェード、ディープシェードなどの5つの種類に分けて分析している点や日陰は
ジメジメしているとは限らないという指摘など、既出の日陰の庭関連本からは突っ込んだ内容
は一字一句が見逃せない。50cm離れただけで環境が違うという言葉には大きくうなずいた。
イギリスの実家の両親の庭作りについて書かれた部分は、「ああイギリス人もそうなんだ」と
親しみを覚える。お父様作のお茶目な日本庭園?英国流のユーモアに笑いました。