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“想い”と“頭脳”で稼ぐ 社会起業・実戦ガイド 「20円」で世界をつなぐ仕事

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本能率協会マネジメントセンター
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コンサルの手法でなく、熱い想いをもっと語って欲しい ★★★★☆
若手社会起業家の第一人者である小暮さんの本ということで読んでみました。マッキンゼー出身ということもあってか、フレームワークによる分析にかなりのページ数が割かれていました。そういう意味では、副題にもあるように社会起業・実践ガイドとして、これから社会起業家を目指す人たちには有益かもしれません。ただ、私は、小暮さんにもっと生々しい苦労や熱い想いを率直に書いて欲しかったです。終章になって小暮さんの気持ちがストレートに伝わってくる部分もありましたが、これから社会起業家を目指す人たちのロールモデルである方であるからこそ、本から語りかけてくるような情熱を感じたかったです。内容的にはもちろん感銘受ける点が多いので、次回策にも期待して星4つとしました。
そろそろ自分の死が見えてきている中で  ★★★★☆
 読み易い本である。感想は三点だ。

 一点目。著者は、自らの事業できちんと利益を上げることを目指している。グラミン銀行もしっかり収益を上げていることに重なる。言うまでもないが重要なことだ。
 ボランティアというものには敬意を払うが、ボランティアだけで、世界が救える程に、人間は「人間ができていない」と僕は考えている。きちんとした利を取りながら、結果として、世界に役立つ仕事でないとサステイナブルではないはずだ。
 勿論、「貧者を食べ物にする」ような人も出てくるとは思う。日本の一連の派遣社員を巡る議論の中にも、そういう人が見え隠れしたことは記憶に新しい。その辺をきちんと自他共に律しながら、進めていくことが出来たとしたら、著者のやっているTFTという仕事には大きな可能性があると感じた次第だ。

 二点目。著者は、その自らの経歴において目立っている。オーストラリアの大学院で人工心臓の勉強をし、マッキンゼーから松竹に転職、その上でTFTを始めたという経歴は、ある意味で派手だ。
 派手に眉をひそめる方もあるかもしれないが、僕は、それはそれで良いと思う。そういう経歴がTFTを推進するに当たっても有利になっている様子であるし、TFTが推進出来るなら、使えるものは使うべきだ。

 三点目。本書を読みながら、改めて自分自身について考えさせられた。社会に出て以来、仕事に余り疑問を持たないまま、資本主義の中でやってきた人生である。但し、40歳も半ばを過ぎて、そろそろ自分の死が見えてきている中で、反省することもある。そういう中で、本書が示唆するものがある。
あまり心に響かなかった。 ★★☆☆☆
 ビジネス書大賞新人賞に選ばれていたの買ってみましたが。う〜ん、あんまり僕の心には響きませんでした。コンサルタントの経験がNPOの活動にどう生かされているのかに興味があったのですが、期待したほどの内容ではなかったです。コンサルタントってその程度なの?っていうのが正直な感想です。TFTの活動内容についても、あまりよく伝わりませんでした。企業の社会貢献活動に上手に便乗しただけという印象です。

 海外のNPO役員は給料もよく、日本のNPOは待遇が悪いなど不満を指摘する箇所が文中多々見受けられました。飛行機をビジネスクラスで移動するとか。あそこまでネチネチ書かれると、「俺はできるやつなんだから金稼いでも文句いうな」的驕りが見え隠れします。読んでて不愉快な気分になりました。
副題どおり起業・実践ガイドになってるのか? ★★★☆☆
 達成目標、提携、組織、宣伝、成果の5Pを使い、マッキンゼー式に判断を下し、ビジネスを進めている点が、従来のボランティアの枠から事業へと変化しない他のNGOにとって見本となっているのだが、考えのベクトルを説明しているだけにしても説明不足の感がある。
 現地での活動報告に紙幅が裂かれていない点も不満。

 但し、発想自体は感心するし、日本の参加者が自身の健康のために寄付金付食を摂るだけではなく、これを入り口として食糧危機や南北格差などについても興味を持ち何か他のムーブメントに参加するようになれば素晴らしいとも感じた。

 「実践ガイド」としている以上、後に続く者が実務的に参考書として使えるものでなければと考え、少し辛い点をつけてはいるものの、社員食堂だけでなくメジャーなコンビニ、ファーストフードなど、どこの外食産業やスーパーマーケットでも参加できるように、米のようにNGOを労働条件の良い職場に発展させるためにも著者には尽力を期待する。

NPOで飯が食えるか ★★★★☆
私自身も誤解していたのは(NPOという名前が持つイメージの問題もありますが)
非営利団体でも上手く運営されればキチンと一般企業と同じくらいの給料が支給できるし、
また、してよいのだ、という点です。
ついつい自分のことは棚にあげて奉仕者には清廉潔白を求めてしまいますが、
そんな思考で見つめてしまっては、いつまで経っても世の中はよくなりません。

社会起業は素晴らしいですし、今後も活躍を期待される土壌は数多くあるでしょう。

ただし、この本を読んで社会起業家をすぐに目指すのは早計かもしれません。
この点は、著者も注意を呼び掛けていますが、社会企業の啓蒙と相まって
(読み方によっては)「社会起業の勧め」みたいにも読めてしまうような気がします。
「利益を出す」などの、避けて通れない組織としての原則を身に付けてから、
社会起業家を目指しても遅くはないでしょうね。