インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

怒りのブレイクスルー 「青色発光ダイオード」を開発して見えてきたこと (集英社文庫)

価格: ¥560
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
Amazon.co.jpで確認
なんだかな ★☆☆☆☆
会社のお金で研究を進めておきながら、
その会社を批判する。
自分でベンチャー企業でも立上げて、自分だけの力で集めた自分だけの資金で研究を進めればよかっただけのこと。
他人のふんどしで相撲をとっておきながら、ウダウダいっているだけにすぎない。
中村氏のような人が評価されるのが理解できない。
「青色」が照らしたもの ★★★★★
青色LEDを開発したエンジニア、中村修二さんの自伝。

この本は中村さんの学生時代,日亜化学入社から青色LED開発,退社後のアメリカ移住の決意について書かれています。

ページの多くを青色LEDの開発過程について使い、詳しく説明しています。知識が無い人でも読み進めることができ、中村さんの感じたものづくりの楽しみを追体験することが出来ます。

しかし中村さんが最も言いたかったことは、日本におけるエンジニア,研究者の不当な扱い、教育制度の不備、官僚政治などへの「怒り」ではないでしょうか。中村さんは激しく「キレ」ながら、日本の復権を声高に叫びます。そのために、敢えて日本をとことんまで扱き下ろしているのかもしれません。

確かに、今の日本は少しおかしいかもしれません。しかし、このようなエンジニアが1人現れただけでも、日本のものづくりはまだまだ捨てたものじゃないと思います。

研究者として共感を得られた気がする ★★★★☆
徳島の民間企業の研究者で、
青色発光ダイオードを発明して、
アメリカの大学教授になった人の、
自伝的著書。
分かりやすく発明内容も書いてあるので、
たとえば窒化ガリウムなど、
普段聞くことない物質が多々出てくるが、
理解して読めるので、
ひとつの研究分野の雰囲気や発想を得れる。
中村修二の生き方がにじみ出ていて、
自分自身のすごさや
日本のだめさを言いすぎている点が
いまいち共感を覚えきることはできないが、
研究の楽しさを語るところなど、
共感を得られる部分も大きかった。
例えば、次のようなくだり、

よく「青色LEDを開発するときは苦労したでしょう」と聞かれますが、そんなことはありません。
むしろおもしろおかしくやってきたのです。痛みや苦しみの結果ではありません、というところとか。

まあそれなりに刺激の多い本でおもしろかった。

素晴らしい、ひとりプロジェクトX ★★★★★
 
 「天才とは1%の才能と99%の努力だ」というエジソンの言葉を地で行く中村氏の青色LED開発ストーリー。
 世界中の研究者が成し得なかった青色LEDの開発をなぜ彼がすることができたか?そもそもなぜ、氏は青色LEDの開発に着手することになったのか?その過程には興奮させられるものがある。
 
 氏は優秀な科学者であると同時に優秀なエンジニアである。本来は理論物理学者になりたかったと氏は言うが、エンジニアであったからこそ、幾多のブレイクスルーを生み出すことができたのだ。科学者としてのアイディアとそれをすぐに実行に移すことができるエンジニアとしてのスキル。これらが1人の人間に内在していたことが、20世紀には実現不可能と言われた青色LEDを実現させた。逆に言えば、現在の大学や企業はこの2つが離れすぎているということでもある。もちろん、全ての作業を一人でやるのだから並大抵の困難さではなく、大変な努力の賜物である。
 
 それを可能にしたのは、氏の才能とも言うべき「怒り(キレる)」であろう。途中から氏は全ての会社命令を完全に無視する。ここからが素晴らしい。感動する。本書は決して企業から推薦されることは無いだろう。しかし、数多くの示唆に富んでいる。
 
 その上、文章がとても読み易く、物語として大変面白く読むことができる。学生もサラリーマンも研究者も全ての人が読むべきだ。損は無い。
孤独と集中 ★★★★★
本の構成は、4章構成で成り立っている。
1章:もの作り時代ー青色LEDの応用例・可能性、小さいころから大学・大学院を経て日亜化学にいくまでの様子、会社に入ってYesマンのように開発する10年
2章:青色へー自分で手を上げた青色LEDの開発(孤独と集中)
3章:疑問と決断ー業績に伴って中村氏の視野がどんどん広がると共に日本社会について疑問が生まれる、ヘッドハンティングされUCSBの教授になる
4章:アメリカンドリームー日本社会と教育の問題点を指摘

この本を読んでみて、中村氏は、ただ好きなことをやった結果青色LEDを開発したんじゃないかと思う。成功の要因として、粘り強さだあったり、経験と勘だったり、考え抜くことだったりする。これらのことが、本に書いてあった成功のキーワードである「孤独と集中」につながっているんだろうと思う。