全てのあらかじめ失われたもの、叶わなかった願いや夢に対するレクイエムのような曲。

坂本真綾の楽曲には「喪失感」が影を落とす曲が多いのだが（『かぜよみ』収録の「Remedy」みたいに、表面的には爽やかで朗らかな楽曲であったとしても）、その意味で一つの「極」と言える楽曲。もちろん、それと反対に「生の輝き」に満ちた楽曲（「約束はいらない」や「マメシバ」とか）もたくさんあるのだが、そういう「陰」と「陽」のバランスが彼女の作品の質を決定している面は否めない。分かりやすく言えば『少年アリス』は「陰」に、『夕凪LOOP』は陽に偏ったアルバムではないか、と。

自分は朝目覚めた時にこの曲が頭の中で鳴ってる時が多くて、そういう時は大抵「やり直しのきかない過去」にまつわる痛ましい夢をみた時だったりする。ビートニク的な、それも特にバロウズ的なイメージ…と言っても何のことかさっぱり、という人が多いと思うが。"Wolf's Rain"は一度も観た事ないが、たぶんすごくバロウズっぽい感じなのだと思う。

　坂本真綾さんのシングル10作目。一言で表現するなら非常にドラマチックな曲です。英語詩をここまで感情込めて歌えて、尚且つ不自然に
ならないセンスがすごい。また菅野よう子さんの音作りには文句はつけれません。感傷的なピアノの調べに、優雅にして重厚、叙情的な
ストリングスとホーンを導入して実に感動的。そのセンスが絡み合う。やはりこのコンビが演出する空間は質が高いと感じるのだ。

なんか一度聴くとずっと鼻歌したくなるよ。実際してるしね。作用してるの。そう、フト考えるとタイトルの世界観に嵌ってることが証明
されていると言える。興味ある方はご自分で実験してみてほしいところ。

なんかもう聞き入ってしまう曲ですね。
特別盛り上がりがあったりするわけでもないのに
もう終始魅了されっぱなしです。
坂本真綾のひとつの完成形といえる逸品、ぜひ聞きましょう。

透明感のある歌声が癒し効果あり！
一度聴くと耳から離れないメロディーが物凄く魅力です。

たまたま見ていた深夜のアニメのエンディングで聴いたのですが、
発売されて、即買いました。
声の質、英語の発音、そしてもちろん歌唱力、どれも素晴らしい。
このＣＤに入ってる３曲がそれぞれ違う趣向で、彼女の魅力をあますことなく
引き出していると思います。アルバムも出てるみたいなんで、是非買いたいと
思います。