この本は、近代のイングランドの片田舎にて
マスつりに関して会話形式にて語られたお話です。
餌のつけ方だの、料理の仕方だの、つらつら書かれています。
正直、面白さを伝えるのは難しい本ですが、
敢えて書くと、全般にホノボノした癒し体験ができることでしょうか。
ただ、この本の出自を語るとその内容について納得するかと思われますので、
お目汚しですが、少々書いておきます。
著者のアイザックウォルトンはイングランド近代の政治家で、政争や第一次世界大戦など近代の激流に身をおいた時代でありました。
想像するに、
あらゆる近代革命が津波のように襲い続けるような
大変な時代であったでしょう。
そんななか、この本は生まれたとのことです。
暗悶とする書斎で、片田舎のうららかな川辺で
釣り糸を垂れることを夢見つつ書かれたのでしょうか。