おすすめです
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冬の、心やさしい女の子のお話です。絵の色彩が美しく、絵本を閉じた後もじんわり余韻が残ります。吹雪の場面では凍えるような寒さを、3月の精が春の歌をうたう場面では、まぶしい光とあたたかさにつつまれるような体感をします。もしも実際に12月の精がいたら、きっとこんなふうにすいこまれるようにきれいな青い目をしたおじいさんだと思いました。古くから伝わるスラブ民話をもとにした物語ですが、マルーシカのきれいな心がたくさんのこどもたちへ伝わり、あたたかく息づいてほしいと思います。
小学生の冬休み音読教材にも是非!
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大人が読んでも眺めてもキュンとした透明な気持ちを味わえる内容ですが、
うちの小学一年生の息子が、かなりはまった絵本なのでお奨めします。
きちんとしたストーリーと季節感溢れる北欧を感じさせる素敵な絵。
息子の学校では毎日音読が宿題になっており、
この絵本を毎日1ページずつ読もうと息子と決めたのですが、
あまりにもお話と絵がピッタリで
あっと言う間に読み上げてしまいました。
読みながら「負けないで」「ひどいこの人達」
などなど、かなり感情移入もしていた様子で、
読み終えた後は、頬を赤らめて「ママ、よかったね」と
ハッピーエンドな終わりかたで安心した感じでした。
まだ、文字の読めない姪(2歳)と甥(1歳、4歳)にも読み聴かせしてみた所
絵から感じられる冬の北欧の森での不思議で素敵な出来事に
興味津々な様子で最後まで大人しく聴いててくれました。
読み聴かせ用としても、絵が綺麗で存在感のある絵なので是非お薦め致します。
季節の移り変わりを楽しめます
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マルシャークの「森はいきている」の元となった、スラブ民話が絵本化されたものです。
マツユキソウをつんでくるように言われた少女が、冬の森の中で、12の月の精に出会い、ほんの少しだけ季節を変えてもらいます。テンポのいいお話と、美しい色の12人の精たちの登場が楽しく、しばし冬のヨーロッパの森の空気を味わうことができます。