一番の収穫は、その説話や寓話を通して日蓮大聖人の意図していたものはなんであったのか、を前よりも深く理解することができたことだ。
二番目の収穫は、この本を通して大聖人が学んだインドの歴史や中国の歴史、日本の歴史を御書を通して学ぶことができた点だ。また、大聖人の教養の高さが垣間見れた。これを通して、自分のさらなる研鑽意欲にも火がつけられた。
この本はインド・中国・日本の説話・寓話を説明しているが、インドのものが半分以上を占める。巻末付録の小林博正氏による、御消息などに使われている漢字使用率からの大聖人の弟子への理解力の把握と心遣いの考察は一読に値する。というかここまでやるか、という驚きを覚える。とにかくすごい。おすすめです。