昭和40年代の日本人
★★★★☆
『ユリ・ゲラーがやってきた』とありますが、オカルト文化論のような本ではなく(これを期待して買ってしまった)、サブタイトルにある昭和40年代の日本の世相について書かれています。
−売るための努力とはおもうけれど、最近の新書のタイトルは、紛らわしいのが多いですよね。アマゾンで買う場合、中身を確かめられないので、困ります。今回は、おもしろかったのでよいですが−
高度経済成長のまっただ中の日本でのはやり、流行を知ることで、その時の日本人がなにを考えていたのかに思いを馳せました。それだけでなく、あぁ、『仁義なき戦い』おもしろかったとか、こんな歌謡曲あったとか、という楽しみ方もできると思います。
たぶん、最終章のスターなきイコンが、作者のいちばんにいたかったことだろうけど、僕としては、ある種の団塊の世代論として読みました。