ダイエットと心の問題について丁寧に話されている
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まず自分とこの本との関係について。
高校生の頃、新ハイスクールダイエットを読み、実践し16kg程痩せた事があります。大学に入ってからは、痩せてもいないけど、それ程ではなかったのですが。海外生活や、就職活動のストレスからリバウンド。30kg以上太りました。その頃は、方法としてこのダイエットをしたので、リバウンドしてしまった気がします。
病院で肥満治療を受け30kg痩せたのは良かったのですが、栄養学的に正しくても、我慢しているという意識の下で成り立っているダイエットは結果的にはうまく行きませんでした。1年で痩せた分だけリバウンド。頑張る事に疲れて太ったままでいたのですが、体が思うように動かないのは辛いと思い、この本を買い直しました。
読み直してみると、自分が痩せたのは体重だけで、思考回路は太っている時のままだったからまたリバウンドしたのかなと思いました。そして、この本は、その太る思考について丁寧に書かれていました。さっそく実践して、まず1kg痩せたところです。最初の一歩ですが。
この本の内容について、以前使っていた新ハイスクールダイエットと比較して見ると…。
新ハイスクールダイエットは、男子高校生がどんどん痩せていくのがドキュメンタリーっぽく綴られているのに対して、この本はマニュアルと雑誌で受けた様々な年代の女性からの相談をもとに構成されています。
どっちも良い本ですが、女性が試すならこの本がお勧めです。女性にとって、外見的な美が存在価値と強く結びついているのか、ダイエットが心の問題に結びついている事が多い気がします。それをひとつひとつ丁寧に話されているので、じっくり読んで実践するのに良いのではないでしょうか。
長年の経験に裏打ちされたノウハウと、生物の先生としての生理学的な知識、元々の大沢先生のユーモアある文章が読んでいて安心感を与えてくれます。
ダイエット本にありがちなトンデモ本ではなく、真っ当な本です。