こんなに深刻とは!
★★★★☆
橋本さんの本に出会うまでは、こんなに水が大切で、貴重なものとはあまり自覚がありませんでした。 地球上の水を世界中の人が命の次に獲得したい理由がわかります!
水は枯渇するものという意識もなく、ただただ家計のことばかりで節約していました。しかし、気候が変わり、世界各地で水に悩まさせている現状があります。
水のあるところでは大洪水。ないところでは砂漠化が深刻になってきました。
この本を読み、世界中の人が、水に関心を持ち、環境に意識してくれたなら、地球はもう少し生き延びてくれるのだと、信じています。
是非、水に関心のなかった人は、この本に限らず橋本さんの本を一冊手にしてはいかがでしょう〜 明日からの自分が変わりますよ!
日本の水危機啓発本
★★★★☆
世界の水問題と我々日本人の暮らしが決して無縁ではないことを、食料問題と上下水道を中心に、様々な事実とデータから学ぶことのできる一冊。日頃から水道を使い、生活排水を流し、そしてコンビニでペットボトル水を購入している当たり前の生活に対し、このままで大丈夫だろうかという未来志向の疑問を抱かせてくれる内容。差し迫る水危機・水情勢の中で、個人が何を考え、そして何から手をつけていくべきかを後押ししてくれる様な貴重な問題提起が数多く含まれている。
次の世代のために何ができるのか
★★★★☆
正直、この本を読むまでは、水問題を真剣に考えることもなかった。
蛇口をひねれば水が出るのだから、水がなくなるというリアリティもない。
だが、この本を読み進めていくうちに、タイトルにもある「日本が水を奪われる」という言葉が、近い将来、充分起きうるかもしれないという危機感を覚えた。
ここ数年、毎日のように「エコ」という言葉を耳にしているが、水問題が単なる環境だけの問題ではなく、経済のグローバル化や国際政治とも密接に関わっているという点にも本書は触れている。
自分を含めた日本人の大多数が、水問題を真剣に考え始めるキッカケとして、本書に書かれている世界水紛争地域の現実だけでも知るべきだと思う。
次の世代においしい水を残すために、今、自分たちに何ができるのか、何を伝えられるのか、日々の暮らしから意識するようになって、とてもためになった1冊だった。
世界の水事情がすべてわかる
★★★★★
とにかく、内容が充実している本だと思いました。
これ一冊読めば、世界の水問題がすべてわかるという感じです。
日本で暮らしていると、水問題はあまりピンのきませんが、
他人事ではない、と思わされます。
大学生とか、高校生がたくさん読んで、
問題意識を高めてくれるといいなと思います。
個人的には、第一章の世界の水事情みたいなところが一番おもしろかったです。
オーストラリアの話とか、水紛争など。
それを知ったうえで、終章の「水の声」を読むと、
大きな問題がこんなふうに個人を苦しめているか、と感じることができました。
未来を考えるきっかけに
★★★★★
私たちが普段当たり前に使っている水。でもそれは、世界を見渡すととても特別なことで、私たちは恵まれているのだ、ということを改めて気づかせてくれます。
でもこの「当たり前」が将来も続くという保証はない?日本の水が奪われるの?
水は生活していく上で誰もが必要不可欠なものであるからこそ「安心、安全性がもとめられ、公共性が高いもの」という認識のもと、水問題を地球規模で俯瞰し、今私たちがおかれている状況、今後私たちはどのように進んでいったらよいのか、などが述べられています。
水問題は「地球環境」「経済活動」「地域社会」の三つのキーワードを柱に考えていくことが大事であると書いてありますが、この考え方は水問題だけに限らず、すべての環境問題に通じると思いました。
「節水」「省エネ」などはもう当然のこと。もっとその先を見据えた本です。