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サラ金殲滅

価格: ¥7,973
カテゴリ: 単行本
ブランド: 宝島社
Amazon.co.jpで確認
規制する金融庁、防戦するサラ金側、双方の主張もフェアに扱う必読の書 ★★★★☆
金融業界関係者のみならず、多くの人に読んでもらいたい1冊。

唐突感のあった「多重債務問題」の再発。過払金返還問題から上限金利引き下げ、
業法の改正など、ここまでやるか、と思うくらいの業界に対する締め付け。
多重債務者を救うと言い、さかんに広告を出す弁護士。

これらの裏側にあった、報道されない事実、意図的に歪められた報道などが
この本で明らかにされる。

細かな事実認識には、間違いもあるようだが、規制する側、される側、
報道する側それぞれの立場から、フェアな見方が示されていると思う。

振興銀行の闇や、クレジットカードや電子マネーの展開から再び、
同じ問題が発生するという見方も興味深い。

コンビニで手軽に借金ができる社会を、便利な社会と考えるのか、
許すべきではないと考えるのか、私たちが判断しなければいけないと思う。
勇気ある出版 ★★★★★
消費者金融が、「お手軽な借金」つまり「所得の前借り」を助長し、
多重債務者を次々と食い物にしてきたカラクリが
見事に描かれた好著。銀行、クレジット会社からヤミ金まで、
ある意味で「金融食物連鎖」を形成する仲間、グルだったことも、
明快に分かります。
本書が示唆しているように、この業界はもはや社会悪でしかないのかも。
というか、物価も給料も上がらない流れのなか、
たとえ法定金利の範囲内であっても、お手軽に借金する行為は自殺行為。
自分の未来を奪う行為であって、終章の題名「借金は悪の時代」は言いえて妙です。
著者に対する業界からの圧力、嫌がらせがないか大いに心配ですが、
それを考えると勇気ある出版です。
(1)消費者金融は、多重債務者の救済コストを社会に押し付けたという指摘、
(2)さらに、クレジットカードと連動した流通系・交通系のポイントカードや電子マネーが、
サラ金が道を作った“焼き畑ビジネス”の後継者になるという指摘は慧眼です。

コンビニ金融の時代 ★★★★★
単にお金を貸して、金利を乗せて返してもらう商売が儲かる時代は終わった――。
たしかに、あらゆる業界がクレジットカードビジネスに乗り出し、リボ払いへの
誘導を行っている以上、消費者金融の専業業社は「返すための資金繰り」の
受け皿に特化されて行かざるを得なかったのでしょう。
ということは、サラ金業界は時代の流れの中で汚れ役を押し付けられた、とも
思えますが、やはり著者の言うように素行が悪すぎた。
かつて後ろ指を差されていた金融業は、偏見と引き換えに高収入を得る
ハイリスク・ハイリターンビジネスだったのでしょうが、
上場によって社会的な認知を受けた時点で、ハイリターンを得る「インセンティブ」
は失われていたのではないでしょうか。
金融業だって、時代が変われば外食やアパレルのように薄利多売を強いられるのです。
必要悪を気取ってベンツを当たり前のように乗り回せると思ったら大間違い。
著者の言いたいのは、生き残りたいなら自己革新が必要だろう、ということなのでしょう。

ちなみに、オマケっぽく挿入されている第6章に、振興銀のダークサイドが
つづられていてタイミング的にも面白かった。
サラ金より振興銀の闇 ★★☆☆☆
「アイフルが日本初の無人契約機むじんくんを設置」など、
序文から大間違いで(正しくはアコム。業界の常識)、
アイフルのおまとめローンが、
不動産狙いの過剰融資といった記述など、
実際に働いていた私からすれば明らかな見当違いの記述も多く、
サラ金=悪という説法は聞き飽きた感があるが、
それよりも振興銀とSFCGの問題を扱った章が実に興味深い。

無知なサラ金問題よりも、
振興銀とSFCGの問題を中心に本書を執筆した方が
よかったのではないかと思う。