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下流喰い―消費者金融の実態 (ちくま新書)

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 筑摩書房
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新書の限界・・・「ウシジマくん」を読んだほうがよい!? ★★★☆☆
新書ゆえの限界、とでも申しますか。「総花的」になるのは仕方ないですね、、貸し手の論理はわかりやすく解説されていますが、(この種の問題の本質である)借り手側の視点がどうしても浅い、、、そんな気がしました。そんな物足りなさを感じた方にはマンガ「闇金ウシジマくん」を読んでみることをオススメ致します。
悪魔のビジネスモデル ★★★★☆
高利貸し、その実態に迫る。
バンバンCMやってるころがありましたがあれはさすがに違和感を覚えました。
そして現実との乖離も。
金利だけ追いかける人生にはなりたくありません。
が、需要と供給という関係をよく考えさせられました。
求めている方がいらっしゃるからこそ成り立つ関係、
よくまとめられており勉強になりました。
消費者金融:悪の枢軸 ★★★★★
消費者金融からの借金は地獄の一丁目である。自然と底無し沼に沈められるビジネスモデルに設定されているからだ。本書を読めばそれがよくわかる。いまや大銀行まで消費者金融と業務提携をする状況である。バンカーも地に堕ちたものだ。いまの日本の堕落と戦犯消費者金融にたいしジャッジを下すために一読していただきたい。
善意、正義感がもたらす不幸 ★★☆☆☆
著者はとても正義感がある方なんだと思う。ただ、この本は見方にかなりバイアスがかかっている気がする。消費者金融の“被害者”の悲惨な実態がたくさん書かれているが、実際にそれが典型的な例なのか疑問が残った。貸し手の責任ばかり本の中で強調されているが、借り手側にも問題があるケースがほとんどではないだろうか。借り手側も大人なんだから、自己責任を問われてしかるべきだろう。
上限金利引下げ自体はリスク・リターンという意味では経済原則に反する。高金利自体が問題なのではなく、強引な取り立て、過剰貸し出しが問題なのだから、そういったところをもし必要なら規制すればいいと思う。全体的に著者の経済的視点が欠けているのは、タクシーの規制緩和反対、公共事業削減反対の意見からもわかる。タクシーの運転手、日雇い労働者の生活がそれによって苦しくなるのはわかる。しかし、問題はそのために消費者、税金を払ってる人々が、その分以上の負担をこうむり、全体として経済にマイナスの影響を与えていることのはず。全体として良い意図からでてきた意見ばかりではあるが、結果的には疑問が残るものが多い印象だ。
日本らしい。 ★★☆☆☆
上限金利を下げ続けても事態が何も好転していないということに多少でも触れているだけでもルポとしては良い方なんだと思うけど、全体を覆う過剰な正義感と最後の締めがこの本の価値を落としていると思う。

締めの言葉と同じ台詞を日本で一番儲けたトヨタに言った評論家やジャーナリストがいるか?
去年大儲けした任天堂に言った評論家やジャーナリストがいるか?

個人的には星二つだが、
金儲けに憧れながら金儲けをした人間を侮蔑してみせるという日本の社会からは星五つの評価を得られる本だろうと思う。