既にTV放映(邦題名: NASA50年 宇宙開発の光と影 1‾6)でもご覧になられた方も居られると思いますが、番組はNASAの50年間の有人飛行の軌跡を総括的に振り返ったもので、当時の貴重な記録映像と様々なプロジェクト関係者達（宇宙飛行士、管制官等）の証言を中心に構成されたドキュメンタリー作品です。

作品を観ての感想ですが、一番感心した点は何と言っても収録映像の美しさであり、元々状態のあまり良くない映像（特に初期のフィルム）をよくぞここまで色調鮮やかに再現したものだと思います。ただ一つ残念な点は、記録映像部分も全てワイドスクリーン(16:9)化されている（つまり画像の上下部分がカットされている）ので、元映像の情報の一部が失われてしまっていることです。

DVDにはTVでも放映された本編6話の他に、合計4時間にも及ぶ数々の貴重な特典映像が収録(NASAオリジナルフィルム、インタービュー等)されており、有人宇宙飛行に興味を持つ人にとってはこの特典映像だけでも十分に楽しめる内容だと思います。

尚、本DVDは輸入版（北米）ですので音声は英語のみですが、特典映像も含め全ての音声部分には英語字幕（本編にはスペイン語字幕も）が付いております。またパッケージ表記では "Region: 1" となっておりますが、実際の収録ディスクは "Region: All" ですので日本国内向けのDVDプレイヤー(NTSC Region: 2)でもそのまま再生可能です。