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新日本の桜

価格: ¥4,410
カテゴリ: 単行本
ブランド: 山と溪谷社
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サクラという植物を深く知るために必要な書籍 ★★★★☆
春になると各地の桜の名所の追いかけをするほどの桜狂いですが、桜そのものを深く知るのに相応しい書籍を探していて、本書に出会いました。まさしく桜の図鑑であり、桜大観とでも言うべき内容の深さを感じました。1993年に発行された『日本の桜』の後継本にあたるようです。
本書に収録された桜は364種類に上ります。その内の野生の桜50種類と、栽培の桜の212種類は写真と解説で紹介してありました。

ただ、これは桜の木を植物分類学上解説したものですから、桜の名所を知ろうとする向きには不都合ですし、その際は他の書籍をあたってください。何故バラ科の植物なのか、から始まり、サクラ亜科の系統分類を紹介し、サクラ属の分類をめぐる歴史に入るという実に分類学の専門的なアプローチがなされています。

野生のサクラとして、カンヒザクラ群野生種では、11月に咲くヒマラヤザクラから紹介してありました。ネパールのヒマラヤ山脈をバックに咲き誇るサクラの景色は不思議でした。
ソメイヨシノの起源についても諸説あるようですが、124ページに各種の研究の成果がまとめられています。「今後さらに多方面からの研究が必要である」ということでしたので。

学問的な香りの高い本書ですが、ありとあらゆるサクラの美しいカラー写真が掲載してあります。東京近郊で撮影された桜がほとんどですが、実際いろいろな場所で目にした桜の分類や特徴を深く知ることができたのは桜好きには朗報でした。

写真の木原浩氏は、野生植物を中心に撮影しているカメラマンです。解説の大場秀章氏は、東京大学名誉教授、同総合研究博物館特任研究員で、専門は植物分類学です。
巻末に48ページのボリュームで品種解説があり、サクラの主な収集家・研究家、新学名一覧、学名索引などが収められています。
サクラのことがわかる本 ★★★★☆
野生のサクラ、栽培のサクラの写真を豊富にいれてあり、個々のサクラの解説もわかりやすく、サクラ全体のまとめとしても明快である。サクラのことを知るには手頃な一冊である。