現実のソフトウェア開発の実装において、多くのプログラマーは経験上、良いプログラムにするためのパターンやTipsを何らかの形で持っている。そして、それらをうまく活用してシステムを構築しているのである。本書は、そのようなパターンを解説してくれている。
特に、実装で考えなければならない項目、例えば、「プログラムをメソッドに分割するにはどうするか」というところから、その解法をパターンとして解説し、多くの実装の場面で活用できる92個のパターンが語られている。これらのパターンは多くの実装の場面で有用であることは間違いないが、活用するプログラマが正しい場面で正しい形で実現できるスキルが必要である。
本書はSmalltalkについて書かれているが、ほかのプログラミング言語にも通じるところが十分にある。Smalltalker以外の人にもぜひ読んでいただき、そのプログラミング言語の92個のパターンを作成していただきたい。(新保康夫)
それよりも,プログラマは日常使っているコーディングレベルのパターンについて知っておくほうが役に立ちます.この本は,そのコーディングレベルのパターンについて書かれたものです.
Smalltalk を対象としていますが,単に Smalltalk の本というわけではなく,どんな言語を使っている人にも有益です.特に,オブジェクト指向言語を使っている人であれば,この本から得られるものは大きいでしょう.