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武満徹 自らを語る

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本
ブランド: 青土社
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あの時代あの雰囲気あの香 ★★★★★
とっても懐かしいものを感じました。これをお読みになる方は自らの個人史のなかで反芻するものが多いのではないでしょうか
特に、若いときを武満の音楽と長く過ごした人たちにとっては、つとに馴染みのある言葉と独特の武満さんの話しのトーンであの時代に引き戻されます。
私は今でもノヴェンバー・ステップスの最初の弦楽器とハープの開始音を聴くと心がなごみ落ち着きます。
この対談で私が初めて知ったのは、武満さんが若いとき第9の合唱に混じってただオーケストラを聴いていたということです。そんなことまでして音楽特にオーケストラの音に接触しなければならなかった、というのがとっても純でいいですね。そしてN響の小森宗太郎の名前(懐かしい)が呼び捨てで出てくるところなんか、まさにあの時代の独特の雰囲気をかもし出しています
むらむらとして熱気ばかりがあり、アスファルトの舗装が剥がれるほど暑い東京の夏がよみがえってきます。
その中には亡くなった人々の思い出までも生き生きとよみがえりますね。
よいものを読みました。今の時代にノスタルジーではなく、同じ地続きの地平にこの対話が生きています。
一つ残念なのは、過去語りの中に「池野成」の名前が出てこないことです。でもまあ、これは話者の勝手ですので、それはたいしたことではないでしょう。