ホフディランは、ワタナベイビーと小宮山雄飛という、まるで対照的な性格の2人が出会って組んだユニットだ。
当然作り出す音楽のスタイルも違うが、デビューアルバム「多摩川レコード」を「ワタナイビーのホフディラン」
だとすると、それ以降は徐々に小宮山雄飛の色が濃くなり、活動休止前の「PSYCHO POP KILLER BEE」において
「小宮山雄飛のホフディラン」が完成する。

そのため、初期のホフが好きな人には後期のアルバムはあまり評判がよくなく、小宮山の音楽が好きなファンには
後期のアルバムの方が評判がいいというように、同じバンドなのにファンの評価が分かれるという面白い現象が起きる。

そんな作風の変遷の中で、このアルバム「ホフディラン」はちょうど中間に位置する1枚だ。
音楽としてのバランスもどちらに偏ることなく絶妙であり、それはベイビー･小宮山唯一の合作である
「僕らが見た夢」が収録されていることにも象徴される。リリース当時、そこまで思ってタイトルをつけたかは
定かではないが、今となってはタイトルどおり、全てのホフファンから愛されるこれぞ「ホフディラン」
な作品ではないだろうか。

前作のアルバムとはガラリと志向を変えてます。
といわれてる３枚目アルバムですが、そうか？とも思います。
ユーモアやぬけた感じはなく割と真剣ですって感じはありますが、やっぱりＰＯＰだし。
でもドライブよりも家でじっくり聴くのがいい気もします。
ホフとしての魅力が更にＵＰした作品です！

ユウヒ色がかなり強い。
ベイビー曲が結構鬱ソングばかり。
(スマイルなどのイメージを求めると肩をすかされる)

もちろん、
「欲望」「極楽はどこだ」「遠距離恋愛は続く」
「HIGHWAY98」あたりの曲は良いのですが、
それら全てシングルからの収録、
またはシングルカットされており、
アルバム全体のお得感が足りないので４点としました。

三枚目にして『ホフディラン』という名を冠して発売されたアルバムは、とりあえずの総集編のようなかんじで、第壱期ホフディランとでもいうのか、初期の総仕上げとでもいうべき出来になっています。