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日本人はなぜ日本を愛せないのか (新潮選書)

価格: ¥1,260
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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今の日本人にとって大切なこと ★★★★★
本書を一度手に取ってみて下さい。

日本人が母国の日本を否定して何の意味があるのでしょうか?

もう一度、日本の良さを実感してもらいたいです。
日本人として持っておくべき視点が収められている ★★★★★
言語社会学の大家である著者が本書で著している内容は、
日本人が「日本人であること」を卑下し、世界有数の経済大国になった現在でさえ、
欧米を「蜃気楼効果」や「半透膜効果」により現実以上に崇めている現状を踏まえ、
現在の日本がすべきこと、日本人として心に持っておくべきこと等である。

この主張は何も本書で初めて述べられているものではなく、これまでのご著書
の中でも一貫して主張されていることであり、そのぶれない姿勢は、数か国語を
操り海外での在住経験も豊富な著者の経歴と学識にも支えられ、説得力を帯びている。

「日本人離れしているね」というのは多くの日本人にとって褒め言葉になり、
大東亜戦争で行ったことは「残虐極まりない蛮行だ」といった認識を必要以上
に背負い、経済大国として強い影響力を与える現在もどこか「人ごと」の姿勢。
海外の人とは話せばわかると思い、日本語を卑下し、英語信仰ともいえる現在の状況。
こんな姿勢を持っているのは、世界を探しても「半透膜効果」のある日本だけ
であり、もっと広い視野から日本を眺め「正しく」評価してかねばならないと
力強く主張を繰り返している。

国際化時代というと、判を押したように「英米の文化の学習が大事だ」という風潮
がある中、本当の国際理解は「日本のことを正しく理解し、それを発信していくことだ」
という筆者の主張は、やはり、日本人として持っていなくてはならない視点だろう。
その意味で一読しておくべき本である。
目から鱗 ★★★★★
「なぜ欧米が良く見えるのか」
「なぜこんなにも欧米的価値観に支配されているのか」
表題も含め上記の様な疑問が氷解し、まさに目から鱗の本でした。

また、単なる日本論でなく、日本と欧米の精神的文化的違いを知ることの出来る本でもありました。
確かに、以前から「想像以上に違う」とは思っていましたが動物愛護に対する具体例などを読み、ここまで違うのかと驚きました。
(感動の南極物語が英国で非難されていたなんて!)

私は本書を読むまで著者を知りませんでしたが、
海外の大学でも活躍された、外国をよく知る方の様です。
それが本書の内容に説得力を持たせています。
ものすごく当たり前のことを問題提起せざるを得ないわが国の不幸 ★★★★☆
 数年前、某局の討論番組を見ていたときのことです。イギリスに留学したという二十歳ぐらいの女子学生が、イギリス人から「日本は第二次大戦でこれだけ残酷なことをした。」と言われ、大きな屈辱感を味わった、と話していました。しかしこの本の読者なら分かる通り、イギリスを始めとする元植民地宗主国が、わが国に対して「残酷なことをした」という資格は、芥子粒ほどもないのです。(それ以前に、諸外国が主張する、日本が行なったとされる残虐行為が事実かどうかを知ることが不可欠です)もし彼女をはじめとするわが国の留学生が、ヨーロッパ諸国の植民地支配を詳細に教育されていたら、このような圧倒的に不利になる議論をふっかけるバカな外国人はいなくなるでしょう。彼らにとっては、名前も知らない日本の総理から言われるよりも、身近な日本人から言われたほうが、はるかに説得力があります。それが、どれだけわが国の国益を守ることができるでしょうか。これは「英語をしゃべれること」以前、「しっかりした議論ができること」以前の問題です。

 まずは歴史的事実を、しかも西洋からではない、わが国の視点から知ること。ここからしか、外国礼賛でもなく、外国排斥でもない、本当の外国とのつきあいは始まりません。

 氏の主張にはほとんど賛成ですが、唯一つ「非武装を貫いた言力政治」だけは反対です。もちろん「幼稚園レベル」と言われるわが国の情報戦略力を向上させることは緊急の課題です。しかし言力だけで解決できない事案もあることは、第二次大戦以降もおさまることのなかった戦争を見れば、あまりに自明なことです。悲観的に準備し、楽観的に対処する、これが外交の鉄則のはずです。であれば、もっとも悲観的な事態に備えて、まずは日本国憲法第九条を改正して軍事力を持ち、しかし極力悲観的な事態を避けるために言力を行使する。これこそが、わが国が目指すべき、普通の外交でしょう。氏の主張を借りれば、軍事力という「ある特定のものを絶対悪としてすぐ社会から排除しようとするのは、おかしい」のではないでしょうか。
日本人はもっと日本のことを誇っていい ★★★★☆
 言語社会学者の著者が、島国日本とユーラシア大陸とを地理的・歴史・文化の面からみた比較文明論、
日本は、大陸から離れた島国であるが故に外国から侵略されたことがなく外国の文化の良い面だけを取り入れて
独自の文明を発達させてきた「部品交換型文明」とみる事が出来る。 それは、同時に外国は優れているという
自己暗示を生み出すパラドックスでもある。 だから日本人には日本の本当の良さが解りづらい。 明治維新
以降、欧米の価値観で自己を判断する傾向があるが日本と欧米(ユーラシア大陸系)では元々文化的価値感に
大きな違いがあり無理がある。
 先の東京オリンピックあたりからもはや外国に手本になるものが少なくなり、逆に日本が外国の手本になり
先進国として指導的立場に立たなければいけない状態に突入しているが、まだ多くの日本人は其のことが実感
できていないのでは・・・、
 日本語に関する記述で日本語は、欧米の言語を「ラジオ型言語」と捉えるのに対して「テレビ型言語」と診る。
漢字の効用で同音異義語が多く聴覚刺激+視覚刺激を併用しないと会話が成り立たない。 この解説を読んでみて
マンガがこれだけ発達したのは日本語のこの効用ではと一人納得しました。
 今後の日本のあり方、言葉の力を用いる戦略思考など参考になる点も多く、もっと読まれても良い本です。