本文のレビューは皆様にお任せするとして
★★★★☆
逆に日本人で外国に住み、こういう本書いている人はいるのかなあとふと思いました。
ちょっと日本寄りだが概ね良し
★★★★★
本を読むことは「旅行」と同義で、それは「知」の地平を見つける旅でもある。その点に於いてこの本は一人の韓国人の心の果てを見つめた気分にさせられた。
『スカートの風』は1990年に出版された本であり、すでに20年近く経っているものだから、現在の韓国を正確に表していないのかも知れないが、韓国が歩んだ歴史、時代の変遷を俯瞰できる資料としても価値が高い。
私はこの本を読んで韓国が嫌いになったのではなく、情熱のある国民性、強い仲間意識、そして子煩悩など日本とはまた違った美点を見出すことが出来るのである。ただ影の部分として韓国の女優が性接待をさせられてそれを苦に自殺した事件は記憶に新しいが、それを裏付けるエピソードがこの本には書き記されていた。どうも枕営業はこの国の文化のようである。
また、20年前の本ということもあり、比較された日本が今の日本の忘れさられた美徳であったのも歯痒いような恥ずかしさがあった。
それにしても作者は日本理解に大変な熱意を注いでいられるから、日本人もまた近隣諸国へもっと関心を払うべきで、それをしなければ礼を欠くと思う。
買いですが・・・。
★★★★☆
同じ時期に読んだせいか群ようこの「無印良女」がかぶって思えます。ただ、ふたりとも登場してきた当時、新しい女性の書き手の登場という鳴り物入りの印象がありました(もしかしたら僕が知った時にはもうある程度有名になっていたのかもしれませんが)し、女性の在り方や生き方を真正面から捉えようとする姿勢にも共通点があるように思いました。本書は韓国社会や、韓国と日本の比較、そして自らの恋愛体験などについてなんの衒いもなく語っており、肩肘を張らず巻措くに能わずといった楽しさがあります。もちろん学術的な分析ではないのですが、そこは僕には逆に長所につながっているような気がします。
美化と矛盾だらけ
★☆☆☆☆
韓国人女性による韓国人をかなり美化、正当化した一冊ですね。途中でもう読むのやめました。他の人種を蔑視ともとれる表現もあってかなり不愉快になりました。矛盾だらけですし、もう読むことはないでしょう。
読みやすい日韓文化比較論です。
★★★★☆
呉善花さんの処女作の日韓文化比較論です。 彼女がこの本で書きたかったことは、本書の中にも書かれて
いますが、
1.日本で働く韓国人ホステスから韓国を根底から揺るがすことになるかもしれないきわめて大きな問題を
発見したこと。
2.意外な「日本の顔」を示してみたい。
とあります。
日本で働く韓国人ホステスと接することで、女性が一人で生きられない自国の恐るべき男尊女卑社会の実態
が明らかにされていきます。 キーワードは「両班(ヤンバン)と貴姫(キーセン)文化の国」、李氏朝鮮
が、両班(ヤンバン)という貴族と庶民(サンノム)との完全な階級社会で、貴姫(キーセン)とは、技芸
を持ってヤンバンの相手をする高級娼婦、其の流れが韓国社会に色濃く息づいていること。 その可笑しさを
、彼女自身が日本に来て実際に日本に働きに来ている韓国人ホステスたちと関わっていくまで、可笑しいと
気付かなかったこと。
韓国人の二つの夢は、「お金と権力、犬のように働き両班のように使う。」と書かれているように目先の
金銭至上主義が横行する韓国社会を対立の韓国とし、対して日本を調和と捉え、鋭い感性で日本の良さを捉え
て明らかにしてくれます。 日本人の内面的充実感・安定感、平々凡々たる事や物であっても充分に楽しく生
きていける世界がある。 韓国を知る上でも日本を再発見する上でも軽い読み物として読める本です。