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甦る組織―ファシリテーター

価格: ¥1,500
カテゴリ: 単行本
ブランド: 幻冬舎メディアコンサルティング
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ファシリテーションによる風土改革ストーリーに目頭が熱くなる ★★★★☆
 社内にファシリテーターが生まれ、自発的な風土改革が行われるまでを描く。視線はファシリテーションの教育やコンサルをする会社の従業員になっている。ハーフドキュメンタリーということで、実在のコンサル会社が手がけた事例を下敷きにしたフィクション。

 ファシリテーション技法の詳細を知りたいなら別の本が良いと思う。ただし、大筋は本文中でも語られるし、図を使った解説は巻末にまとめて記載されている。社内改革は組織だけをいじっては駄目で、全員が自分の感情と向きあい、さらに他人・他組織と共感するプロセスが大事ということがよく分かる。ファシリテーション初心者の自分としては、十分な気づきや実行方法が得られた。

 4社それぞれが様々な問題に直面しており、ファシリテーションにより社内が活性化する。さらにファシリテータとなった各社内の担当社員と、コンサル会社の担当も同時に成長していくというのがファシリテーションの醍醐味を伝えていて良い。
組織の壁は、こころの壁がつくる ★★★★★
さすが本職のノンフィクションライターの手になるもの、臨場感がたっぷりだ。読み物としてよくできているのがまず良い。登場人物の背景描写も丁寧で、なぜ、その人がそういう発言をするのか、そういう行動をとるのかが、よく理解できる。会議の現場ではときに破壊的な発言や行動をとる人がいるが、それにもちゃんと理由がある。「会議の壊し屋」も、必ずしも個人の性格や責任に帰すべきものではないのかもしれない。
SWOT分析やアイスブレイクなどのツールや手法は使われてはいるが、あくまで小説がメインで特段の説明はないので、そっちは教科書をあたったほうがよいだろう。
かなりハードだが、ファシリテーションの現場では実際に何が起きるのか、リアルなシミュレーションとして大いに参考になる。ファシリテーションの理論、テクニックも学ばなければならないが、やはり最後は「人」であり「愛」であると感じた。
そろそろノウハウからの脱却をした方がよいのでは? ★★★★☆
人が集まれば、会社以外でも組織が成立します。組織運営が問題を孕み進展しなくななったとき、「仕組み」に目を向け改善しようとしますし、そのような方法論について書かれた書籍も多数。さらに踏み込んで「コミュニケーション」に原因を求め改善方法を論じたものもあります。それらどれもが、このような場合にこうすれば良いというノウハウについて書かれています。ノウハウは限定された条件でしか有効ではありません。「条件」は様々であり、したがってノウハウの限界に気づくべきです。本書にノウハウはありません。ハーフフィクションという手法で書かれた本書は、現実の組織が抱える問題を改善するための「ノウハウを越えた方法」を物語として提供しています。
ファシリテーションの生の事例を紹介 ★★★★★
わたし自身もコンサルタントですが、昨今は戦略策定の出来以上に、個人の意識変革が組織の変革・健全化には重要であることを、痛感しております。その意味でも、本書のモデルとなったピープルフォーカス・コンサルティング(PFC)には、日本におけるファシリテーションの草分けとして尊敬しております。
本書では、PFCが実際に取り組んだであろう、淀んだアパレル製造・文化の違うデパートの合併(西武・そごう?)エリート意識の高い大企業(三菱重工?)・NPOといったいろいろな組織でファシリテーションを活用するストーリーをイキイキと描いています。なかなかファシリテーションが「こうやって機能するんだよ」というのは伝わりにくいのですが、そこをうまく描いています。
読むと、やはり「組織は人(の意識)で変わる」と納得するのですが、その登場准物の中でも原田社長(PFCの黒田社長がモデルですよね)、魅力的です。