「阪神・淡路大震災に学ぶ78の知恵」という副題どおり、78のテーマについて、それぞれ見開き２〜４ページ程度で記述された本。
　また、「12歳からの被災者学」というタイトルのとおり、大震災に被災したそのときについてだけでなく、被災者としてのその後の暮らし（電気・ガス・水道などのライフライン、トイレ、正確な情報の入手、避難所や仮設住宅の暮らしなど）について、多面的に記述されている。12歳（小学校高学年）にもわかるように、平易な記述となっているが、大人にもためになる内容である。

　「地震発生時に生き残ること」に焦点を置いた本が多い中で、本書は震災後の生活やコミュニティについて多くのページを割いている。これらは、震災に遭ったことから得られた貴重な経験であり、「もとの生活にまで立て直すことが重要であること」、また「そのためには数年〜10年もの長い取組が必要なものもあること」を教えてくれる。

　各項目それぞれを多くの人が分担執筆しているため、やや全体を通した一貫性に欠け、項目によっては記述がやや物足りない面もあるのは否めないものの、簡単に読める本でもあり、（大人にとっても）一読に値する貴重な本だと思います。

　阪神・淡路大震災で何が起こり、何を教訓に活かすべきかをまとめた良書です。

　子供向けに書かれており、難しいことを簡単に説明しているところが特徴です。

　地震列島日本の住民としてぜひとも一読して頂きたい一冊です。

2004年10月23日の新潟県中越大震災の被災者です。
被災する前に是非読んでおきたい本です。
地震に備えての、水や食料、非常持出袋も大切ですが、心の備えも大切です。
タイトルのように、子供たちにもよくわかるようにかかれています。
大人にとっても、「正しい被災者」になるためには必読書です。

阪神・淡路大震災からの教訓についてわかりやすくまとまっています。各界の専門家が書いているので、データもたくさんあり、他の「教訓モノ」の本よりも信頼して読むことができます。子ども向けに書いていますが、むしろ大人が読んでもためになる本です。