健康的なポップデュオの3rd。
★★★★★
「アバの再来」とか「90年代のカーペンターズ」とか言われる事もあった
ロクセットの3枚目。カーディガンズが流行る前のスウェーデン出身のスター。
この次の4枚目までは日本でも売れていましたが、自分にとってはこのアルバムが
一番、内容的にバラエティに富み、ポップス然としたポップスとして楽しめました。
映画「プリティウーマン」でも使われた「It Must Have Been Love」の別バージョンは、
曲の前半がライブ録音、後半からスタジオ録音という面白い仕上がりになっています。
また、前作で大ヒットしたシングルの「Joyride」のライブバージョンや、前々作で
全米1位となった世界デビューシングル「The Look」のライブバージョンなども
入っており、アルバムとしては全体的にはおとなしい印象ながらも、良く練られた
佳曲が続き、私は最後まで退屈する事なく聴けていました。ラストに収められている
シングルカットされた「Queen of Rain」は完成されたバラードだと感じますね。
それにマリーのヴォーカルは、他の歌手では聞く事の出来ない魅力があります。
これは余談ですが、ロクセットが初来日した際、「Turn Turn Turn」で有名な
バーズの曲をやっていたので(何の曲をやったか忘れましたが。。)、
もしかしたらマリーかペールのどちらかはその影響を受けていたのかも。
"How Do You Do !" 収録の作品!!!
★★★★☆
1992年、ROXETTEの作品です。
(3rdアルバム・「Joyride」の後のリリースです)
かなり変則的な内容になっていまして、
tr. 1,2,4,5,6,8,10,13,16が、スタジオ録音
tr. 3,14,15が、Live録音
tr. 11,12が、ホテルルーム録音
tr. 9が、ナイトクラブ録音 です。
(tr.7は、Live録音から始まり、自然とスタジオ録音へ移行します。)
スタジオ録音は、
大ヒット曲 "How Do You Do!"を収録しているのが、大きな魅力です。
他の曲については、
「哀愁感漂うメロディーのGesselタイプの曲」「Marrieタイプの透明感が際立つ美しいバラード」の2タイプで、
いずれも佳曲ぞろいです。
Live録音は、ROXETTEのRockな面を、大きく打ち出した感じです。
あくまで「ROXETTEは、Rockなんだ!」という主張が出ています。
当時のLiveの盛り上がりを堪能できます。
また、ホテルルーム録音は、かなりシンプルなサウンドで、
tr. 11は、アコギ1本で、のびのびした雰囲気の中に、ノスタルジーを感じさせるようなPopな曲
tr. 12は、ピアノにマリーの声が響き渡る、美しいバラード です。
新曲、Live音源、未発表曲 etcの「寄せ集め」or「ツアードキュメント」的な作品ですが、
「質」・「ボリューム」ともに、ファンなら必携だと思います。
(ただ、他のアルバムと比較すると、劣ると思いますので、差をつけて「☆-1」させてもらいました。)
「ROXETTEファン向け」の1枚だと思います。