10年かぁ。
★★★★★
第80回大会を知ってる人は気になる一冊。
この本で喋りつくしたこともあれば、喋りたくないこともある。
その結果、いい意味で完成されていない一冊。
迷うことは悪じゃない。
突込み不足の感は否めません
★★★☆☆
斜め読みしたところ、案外面白そうで購入。
しかし、選手達の声以上のものはなく、斬新さは薄かった。
もう少し、舞台裏、報じられていない表からは見えない部分、
できれば選手達の周りの人の、変化くらいまで突っ込んで頂きたかったです。
歴史を検証
★★★★★
どのような出来事でも、当事者でなければ分からないことが多くあります
このドキュメントを読んだ後は、また試合を観たくなります。
10代にして頂上に立った男たちのその後は・・・
★★★★★
リアルな人生は、TVドラマではないので、放送終了後も続いているわけである。
本人たち以外にとっては、「歴史に残る名勝負」が終わった時点で、
記憶とともに時間は止まっているのだが、本書の登場人物たちにとっては、
当然その続きがあるのである。
本書は、「その続き」を追ったルポである。
いうなれば、「横浜vsPL〜知られざるスピン・オフ」か。
インタビューを元に構成されており、登場人物の生の声が聞こえてくる。
登場人物はみな「野球エリート」であり、同年代の球児たちの頂点に立った男たちであるが、
みんな苦しんでいるんだなあ、としみじみ競争社会を生き抜いていくことの厳しさを感じた。
松坂の、
「『みんなが”松坂大輔には負けないようにがんばる”のではなく、自分の人生をがんばる』と言ってくれるから自分もがんばれる」という趣旨の言葉が印象に残る。
松坂って、ほんとすごい奴。読後に心底そう思える。
人生を直向に生きる元高校球児たち
★★★★★
あの激闘から10年。見る者をその直向さ、一生懸命さで感動させ、その高い技術と気持ちによって野球の奥深さ、面白さを教えてくれた素晴らしい戦いでした。しかしあの試合を演じてしまったため、逆に過去の自分という幻影に捕われ、あるいは松坂大輔という不世出のピッチャーに出会ってしまったため自らの道を狂わせてしまった者もいました。それでも懸命に壁を乗り越え、自分の道を切り開こうとする元高校球児たちの姿がここには描かれています。
現東北楽天ゴールデンイーグルスの平石洋介選手の「最終的には人生で勝ちたい」という言葉が印象に残っています。当時の横浜・PLの選手たちは確かに野球の力では松坂に遠く水を開けられてしまっているのかもしれませんが、自分の歩んでいる世界で目標に向かって頑張る、その点では松坂と何ら変わりのない人生を送っています。
この本を読んだ後に当時の映像を振り返って見てみると、この球児たち、あるいはスタンドで応援している高校生も今では1人1人必死に人生を生きているのだろうな、自分も頑張ろう、自然とそんな気持ちにさせてくれました。