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若者はなぜ殺すのか-アキハバラ事件が語るもの (小学館101新書)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 小学館
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再生の道筋は? ★★★★☆
ここ数年、軽度のうつ病で悩んできたせいか(実際、知人や同僚にもうつ病者は多い)、そちらの方向から世界を見つめてきたのだが、この本の、「いい子」だった若者が目標を見失ったり、疲れてしまうことによって自己崩壊し、殺人や自殺に走るという、実際の事件の分析をもとにした考察は、いじめや親の抑圧など、報復の対象を絞り込める場合にはまだ救いがあるという指摘も含めて、興味深かった。
また、議論しただけで、傷つけられた、謝ってほしい、と怒ったという若者のように、若者が自分を守りながら生きていくための「自己領域性」という殻を育てているという指摘も(私自身、ちょっとした言葉がきっかけで、関係が修復できなくなった若者が何人かいる)。
その救いは、成長する過程で彼らを受容する、母親(的なるもの)=「隣(とな)る者」の存在ということになるが、これはかなり現実には困難だろう。パーソナルな関係をコントロールできない大人、子どもを点数でしか計れない大人が増えてきたからこその現実だろうし、ここまで深く考えて教育に携わっている人間は多くないと思える。
どうすればいいのか。とりあえずは、世界、周囲の人間、そして自分を見つめ、傷つく可能性があっても世界に向かって自分を開き、自分を何度も修正しながら生きていくしかないのだろう。
被害者は存在しないという前提なくしてこれが書けるだろうか? ★★☆☆☆
確かに犯罪者の生い立ちや心情に同情や共感しない部分が無いわけではない。その意味では私なぞも駄目人間か犯罪者予備軍であるのかもしれない。
だが、著者が若者の凶悪事件犯罪者の生い立ちや心理を追っていくことがなぜか犯罪加害者に肩入れしているように見えてきてしまった。繰り返しになるが、加害者にも色々理由があるのは理解できるのだが、だからといって犯罪そのものを許すことはやはり出来ないのは自明である。それは殺された人間が畜生にも劣るやつだったとしても同じである。
とある殺人事件で「あの人は立派な人だ」と近隣住民が署名活動をして減刑・免罪を求めたというニュースが最近あったように思うが、「生きてる人間の何たる傲岸さ!」と恐ろしく違和感を覚えたのである。
もちろん私の言うようなことは著者の芹沢さんは百も承知だろう。とすれば、本書を読むと芹沢さんの印象はなんともピュアというか、ナイーブ過ぎるというか、この手の罪と罰に関わる問題を扱うには不向きな感じがしたが、これも一つの戦略なのかもしれない。だが、その戦略はいつまでも他人がついてきてくれそうなほど効果的なものかというと疑わしい。
孤独が無差別殺人を起こしたのか ★★★★★
 無差別に、誰でもいいからと殺人を犯す若者が増えています。秋葉原事件、
荒川沖事件など2008年は数多くの事件が発生しています。
 もし、母親、彼女、友達がいれば彼らは殺人を犯すことは無かったのでしょ
うか。
 「人間が関わりすぎると怨恨で殺すし、孤独だと無差別に殺すし、難しいね。
「誰でもよかった」。なんかわかる気がする」この言葉にすべてが表れている
ような気がします。
 受験生の子供を持つ方にお勧めの本です。子供に「勉強勉強」「100点以
外は点数じゃ無い」と家の中で大きな声を出している方に特にお勧めの一冊
です。