気になる表紙
★★★☆☆
ユダヤ世界に関する様々な事象を解説してあるこの類の本はよく見かけるが、結局サブタイトルにあるように「面白いほどよくわかる」ことはない。そのかわり何時も欲求不満になるのが常。
特にこの本の表紙には問題アリ。ユダヤの象徴であるマゲンダビッド(ダビデの星)とメノラー(七枝の燭台)が写っているのなら話は分かる。しかし、この表紙に使われているのはメノラーではなくハヌキヤ(九枝の燭台)だからだ。メノラーはイスラエルの象徴で、国家の紋章にもなっている。しかし、ハヌキヤはハヌカの祭りの時に使う特殊な燭台で決してメノラーと同じ物ではない。ハヌキヤもユダヤ世界を象徴するとしても、表紙に使うべきはメノラーだと思うが、これを読んだ人たちはどう思うだろうか。