この巻は…う〜ん
★★★☆☆
21話は中澤一登氏のキャラクターデザインを無視してオリジナルデザインでつくった印象を持った。最早『誰なんだ、お前』状態。劇画まがいの登場人物達にストーリーにのめり込めずに不完全燃焼した勿体無い回…。
出来れば、描き直して発売して欲しかった。 22話は、無くても良かったんじゃない?この話。これをやる位なら第2話で登場した殺し屋、犬山を再登場させた話を作って欲しかった…。
この巻は、レンタルで十分かな…。
ファンの間では散々言われていることですが…
★★★☆☆
殺陣、背景、ストーリーがとても素晴らしい『悲歌慷慨』の後編。
しかし、キャラの顔のいい加減な作画には怒りを通り越して閉口します。
確かに、尋常じゃないほどの作画枚数で大変なのは分かりますが、背景etc.よりも
まず『キャラ』ありきでしょう。たまにキャラ作画の粗い回もありますが、
これは別格です。特に無幻なんて『コイツ誰だ?』と思うほどです。
1話目に準ずるクオリティで全26話を走り切ったら、きっとビバップに並ぶ名作中の
名作になっていたはずで(私の中では十分名作ですが)、残念でなりません。
強敵あらわる…!
★★★★★
交錯する想い、そして刃を交えた戦い。
この回を観ていて、ハラハラした…。
アニメなのに?
どうせ勝つだろ?と思うけども、こういう勝ち方は辛勝と言うべきものなんですね。
明らかに分の悪い戦いを演出し、たまたま生き残るという形で勝つ。
段々とシリアスになっていくんですね。
いよいよ見えてきたか?
★★★★☆
今までの軽いノリだけではなくなってきた。
いよいよ、真実に近づいている感じ。
いつ観てもテンポのいいストーリー展開と、魅力のあるキャラクター。
このアニメなら、普段アニメーション作品を観ることのない人にもオススメできます。
う〜ん、さすが!!
★★★★★
沙羅っていうキャラはかぎりなく活劇調でうさんくさいことこのうえないんだよね。座頭市と必殺仕事人だっていった人もいたけど、このいんちきくさい設定がなぜだか作中ではとってもリアルなんだ。もともとアニメってもんはうそっぱち。リアルなんか求めたらかえっておかしくなるだけなんだよ。アニメができるのは、リアリティー、現実っぽさ。でもこれが一度作品の中に入っちゃえば、これしかないほどの現実になる。
武士と農民と町人とニンジャさえ出しときゃそれなりに見えるでしょ、みたいなエドものファンタジーとはサムチャンはやっぱりちがう。博徒あり傭兵崩れあり流人ありオランダ人あり隠れキリシタンありアイヌあり、もちろん贄女もあり。江戸時代って使い方によっちゃあ、こんなにいろいろあってネタの豊富な世界のはずなのさ。「ござる、ござる」してるだけがのうじゃない。それに、エドものファンタジーにはなにをカン違いしたか着物の裾さえ切れば今っぽく見えると思ってるやからもいるみたいだけど、これもどうよ。沙羅をはじめ、紫乃や八葉みたいにへんてこな着物を着せなくても、むりくりミニスカ着物を着せなくても色っぽくて立ったキャラはできる。
リアリティーを追求してリアルを描く。細かい考証はしっかりして、ストーリー全体でむちゃくちゃする。これこそまじめな王道の日本アニメ的演出法でしょ。そんなサムチャンのなかでも「悲恋慷慨」はピカイチ。大げさな忍法が出なくても、からくりロボットがでなくても、ましてやこの紋所が目に入らなくても、エドな世界でこれだけ人間ドラマ中心のキレたセンスのものができるってことを見せてくれただけでも、渡辺信一郎氏やっぱすごいわ。