好き嫌いが別れる作品です。
理由はキャラクター。他の方がエヴァンゲリオンに似ていると指摘されていましたが、
確かに近年のアニメのようなキャラクター作りだと思います。
私は馴染めませんでしたが、読書量の少ない若年層か女性には受けそう（まぁ、私も女性ではあるのですが）。
こういう中学生が、「いたらいいなぁー」と思えるか、「いるわけないって」と思うかで面白さが違ってくるのかな。

作品自体は、途中、かなり間延びする感はありますが、展開としてはオーソドックスです。
起承転結がわかりやすく、上手くまとまっていると思います。
途中のSF的展開は、もっと手前で伏線を張っておけば、もう少しすんなり受け入れられたかなと。
見えない魚？という存在で作品テーマを強調することは、アリかなと思うのでそこが残念でした。。

好き嫌いで言えば私は苦手なタイプの小説でした。
ただ、好きな人がいるのもわかるかなぁ、っていう作品です。
クドイと感じる部分やダレる展開もありましたが、
新人賞を獲られただけあり、作者が描きたい世界観は伝わってきました。

タイトルのようにみなさんとはズレてるかもしれませんが、わたしはこの作品結構好きです!

表紙の絵と題名に惹かれ買ったのですが、内容も私の心を掴んでくれました☆+読後、何だかふわりと心に来るものがありました。もう少し読んでいたかったです∞

どなたかも書いてましたが、確かにこれで本当に受賞作なのかと疑ってしまいました。

正直文章は稚拙ですし、無駄なセリフが多い気がしました。

始まり方は事件性に満ちているし、キャラクターは個性的で良かったのですが、
展開がどうもダラダラとしていてテンポが悪く、あまり先を読みたいと思いません。

せっかく買いましたし、最後まで読まずに判断するのもどうかと思いましたが、
途中から苦痛になり、断念せざるを得ませんでした。
残念です。

友人に崖から突き落とされる、というあらすじと、タイトルに興味をそそられ手に取りました。

普通の青春もののつもりで読み始めたので、主人公にだけ見えるさかなや、やさしさブームという不思議な設定が出てきたあたりで読みづらさを感じました。
主人公だけ“眠らなかった”理由もよくわからない。そもそもキャラバンとやらもわからない…必要な設定だと思えません。

キャラクターについて、中川やかごめも最初はよかったですが…彼らについて知れば知るほど、白けてしまいます。
綾瀬も同様ですが、創られたキャラ、という感じで、人間味がありません。
彼らより、普通のバスケ少年のヒカルに好感が持てます。特に《お呼び出し》の場面は好きですね。

主人公についても、全ての感情にたいして「遅いよ、気付くの!」とツッコミまくりでした。
バスケが好きだ、かごめが好きだ、綾瀬に会いたい、なんて…君がそう思うより前に読者は気付いてたよ。
なかなか気持ちを言わないので「そう思ってるわけじゃないのかな?」とこちらが思ったところでそんなことを打ち明けるものだから、「結局そうなのかよ!」と展開の遅さ、ありきたりさに何度かがっくりしました。

設定やストーリーは入りこみにくいですが、文章は無理がなく読みやすかったです。たまに「!」マークが目障りですが。

この作品に関してはお勧めできる人を選びますが、デビュー作だそうなので今後に期待できる作家だと思います。