ネタバレになるので詳細は書かないが、
崩壊した瓦礫の中にも生存者がいたこと。
崩壊の危険性が予測されながら、現場の消防士たちにはその情報が伝わらなかったこと。
北タワー内部にいた人は、南タワーの崩壊を知らなかったこと。
などなど、そのひとつひとつの具体的証言は驚かされるものばかりだ。
そうした中で、一瞬にして凶器と変わりうる高層建築は人間社会の中でどうあるべきか。
防災設備は経済原理との兼ね合いの中で、何処までコストをかけて、どう設計されるべきなのか。
結局、このような超高層ビルを建ててしまったことが事件の発端であっただけに、
建築・防災に携わる人には、是非とも教訓としておくべきこと満載である。
なお、私に限って言えば、翻訳文が気になることは全くありませんでした。
横文字の名前も、男女の区別に戸惑ったくらいです。