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予言の守護者 - ベルガリアード物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)

価格: ¥861
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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なつかしい ★★★★★
初版の頃に読みました。久しぶりに再読しましたが、文句なくおもしろい。
作者にはこの他にも様々な著作がありますが、翻訳されている中ではベルガリアードが最高だと思います。
実際のところ、典型的な登場人物、予想(ある意味では期待)どおりに進んでいく意外性のない展開、まったく嫌味がなく素直すぎるといってもいいくらいの描写などなど、つっこみどころはいくらでもあるのですが、それでもとにかくおもしろい!!!!!!
このテのファンタジーとしては『指輪』や丸眼鏡君の物語などにくらべてもよほど優れていると思います。
未読のかたは読むべきです。マロリオンはベルガリアードを読み終えてしまった後の寂しさを紛らわす目的なら読んでも良いと思います。好みにもよるけど、そのあとに出たフクロウとオオカミの話は読まなくてもいいかな。
残念な人種問題 ★★★☆☆
ファンタジーとしては王道をいくスタイルであり、魅力的な登場人物、重厚な世界観から楽しめる内容ではあります。
一方で、過去の作品であることを割り引いても拭い難い人種差別表現(ここでいう人種は物語内での人種です)があり、
ひっかかりました。

主人公の敵対する勢力に属する人種だからといって、
蔑み、殺害を正当化するのは如何なものでしょうか?

内容自体は面白かったのですが・・・
最初とっつきにくくても、とりあえず読もう ★★★★★
 まだファンタジーが流行っていなかったころ、昔のバージョンをリアルタイムで読み、はまった。次の巻が出るのが待ち遠しかった。物語世界のルール、地名、人種、覚えるまでは???の連続だと思う。でも、とにかく最後まで読み通し、再読すれば真の面白さがわかってくる。登場人物はみな個性豊かで魅力的だ(名前にいまいち馴染めないところはあるが)。ひねりのきいたジョークが各所にあって、当時、家じゅうで引用しては笑った。
 ただ、新バージョンは翻訳者は一人だろうか。旧の方はたまに訳す方がかわって、そのたびに雰囲気が少々損なわれた。ガリオンの「ポルおばさん」の呼びかけに対して、ポルガラの返事は絶対に「何なの?」でなくてはならない(笑)。
 この作品にのめり込めた幸せな方は、迷わず「マロリオン」にもいくべきだ。グレン・グールドの弾く憂鬱な「皇帝」そのものの王、カル・ザカーズに会える。
ギブアップ! ★☆☆☆☆
 最初にお断りします、このシリーズはこれ一作しか読んでいません。
余りにもご都合主義が鼻について、全くダメでした。
読了後、十年以上前に癇癪を起こして破り捨てた某シリーズの作者であることに気付きました。
理由は一緒。好きになれない主人公orヒロイン、魅力も美学もない悪役、ご都合主義の雨霰、薄ペラな世界etc。
愛読者の方には申し訳ないですが、読んだことを忘れます。
また読める、至福の瞬間。 ★★★★★
これを読んだのは、自分が中学・高校生のとき(初版というべきでしょうか)。
1巻は壮大なエンディングへと連鎖していく伏線の第一歩です。
漠然とした不安感の中、主人公の少年は朝霧の中冒険に旅立ちます。確かに最初の部分だけを読めば、退屈(自分はそう思いませんでしたが)に感じてしまう方もいるかもしれませんね。
ですがすべての描写に実は意味があり、伏線の連鎖が次巻以降絡まりあい、重層的なハーモニーのように盛り上がっていきます♪
また話の展開以上に魅力的なのが、登場人物たちのかけあい漫才のような会話です。本当に実在して生きているんじゃないかと錯覚するほど、喜怒哀楽があって感動します。
話の根底にあるのは、作者の深い愛情なんでしょうね。
繰り返し読んでいますが、最後のエンディングを知った今でも、読むたびに新しい発見と感動があります。
すでに大人な私ですが、出会えたことに心から感謝しています。
是非、主人公のガリオン少年と一歩ずつ成長する旅に出てください。反抗期も追体験できますよ〜。