クラシカルロックとしての最高傑作
★★★★★
イギリスのクラシカルロックバンド、ルネッサンスのアルバム。1975作
「Prologue」から始まり「Ashes Are Burning」、「Turn of the Cards」、
そして本作と続く 第二期Renaissanceの初期4作はどれもが必聴の傑作なのだが、
その中でもクラシカルな壮大さの点では「シェエラザード夜話」のタイトルで知られる、
本作こそが最高傑作であると断言できる。紙ジャケ盤を見つけたので買い直しだ。
クラシカルなピアノのイントロから、アニー・ハズラムの艶やかな歌声が加わると、
ファンタジックなシンフォニックロック的質感にぐいぐいと引き込まれてゆく。
名曲“Ocean Gypsy”の泣きの叙情で軽く昇天した後、24分を超える組曲
“Song of Scheherazade”はまさに本作のハイライトというべき、
ドラマティックかつ壮麗なクラシカルロックサウンドで感動させてくれます。