オーケストラと共演した傑作ライブ
★★★★★
英国のクラシカルロックバンド、ルネッサンスのライブアルバム。1976作
バンド全盛期の1975年に行われたアメリカ、ニュヨークでのオーケストラとの共演ライブを収録。
一般的には後から出た「キングビスケット」ライブの方が評価が高くなってしまったが、
個人的にはこちらの音源の方が、音の湿りけがあるような感じで気に入っている。
“Prologue”からスタートして“Ocean Gypsy”、“Can You Understand”という流れは、
まさにこのバンドの美味しいところをすべて含んだ選曲で、クラシカルなピアノの響きと
アニー・ハズラムの絶品の歌声には何度聴いてもうっとりとなる。バックのストリングスの音が
少しくぐもっているのも、むしろメロトロン風味に聴こえたりしてシンフォニックでよろしいかと。
CD2は“Scheherazade”、“Ashes are Burning”という大曲2曲だけという構成も心憎い。
なんにしても、英国クラシカルロックバンドの必聴のライブアルバムである。