本書は、オブジェクト指向型の設計に使用するUMLをJavaに落とし込むまでのプロセスについて解説したものだ。シーケンス図やクラス図、ユースケース図などUMLで使用される図の解説や使用方法、そして実際にJavaのコードに落とし込むまでの一連の作業が説明されている。抽象的な概念であるUMLを解説するために、ATMの動作やレンタルショップの事例などをもとに、具体的な作業を説明しているので、ひと通りの作業をイメージすることができるだろう。ただし、Javaの基本事項については解説していないので、別途学ぶ必要がある。またUMLの専門書ではないので、より詳細な内容が知りたい場合は、本書に掲載されている参考文献を利用するのがいいだろう。
本書はUMLをJavaで利用するための一連の知識を与えてくれる。例として扱っているモデルがやや単純すぎて、より複雑なモデルを取り扱う場合のノウハウが少ない感があるが、入門編としての役割は十分果たしてくれる。UMLとJavaの連携を学びたい方におすすめしたい。(斎藤牧人)
部分的にUMLを知っているのと、全体を知ってから部分を使うのとでは、UMLの使い方も違ってくると思うので、この本は私には向かないような感じです。他の書と違った面もあるので、他の本を読んでから読み直してみようと思うところです。
わたしは2年ぐらいjavaを見てきましたが、UMLは一切知識がありませんでした。
何冊か別のUMLの入門書を読んでからこの本を読みましたから、完全に初学習で読んだわけではないのですが、解説も丁寧で、非常にわかりやすく、今まで混乱していた情報がすっきりとまとまった気がします。
他の本は「UMLとは何か」に終始しており、実際のコーディングとどう結びつくのかが分かりませんでした。
この本ではjavaの用語と対応してUMLの用語が解説されていくので、効率がよいと思います。他の本はそれ独自でUML用語が解説されていくので、javaでしってる概念とは別の概念だと思ってしまい、整理できませんでした。
javaの知識㡊??ある程度あったので、「コンクリートクラス=javaにおいてフツーにnewオペレータで生成できるクラス、と考えて差し支えない」などと、既知のことから知識が広がっていくのが快感でした。
UMLの記号に関しては、はじめちょっと説明不足の感もあるかなと思いましたが、巻末に大量にページを割いて「UML for Java クイックリファレンス」が掲載されており、本全体では過不足ないかと思います。
図も多く、解説も平易で、私は買ってきたその日に全部読みきってしまったほどです。これはホントにオススメです!!