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ZETMAN 5 (ヤングジャンプコミックス)

価格: ¥680
カテゴリ: コミック
ブランド: 集英社
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正義とは?悪とは? ★★★★★
桂正和さんの作品は好きで「アイズ」がきっかけだったと思います。
それでこの「ZETMAN」に手をつけたわけですが、まだあまり表現されていないような現代社会にはびこる闇をうまく表現してようにみえてすぐに虜になりました。
特にこの5巻は今出ている巻の中では一番の盛り上がりどころではないでしょうか?
最初読んだ時はストーリーの壮大さにかなり興奮しました。僕もこういった作品を作れるような漫画家になりたいものです。
「・・・ただいま」 ★★★★★
4巻から引き続き対立する
高雅と老人の会話から始まります。

そして老人から明かされる「プレイヤー」の誕生の謎。
色々な伏線の入ってる中盤は注目です。

禁忌の実験をした天城と
幼い子供をブレーキも踏まずにひき逃げした犯人。
許せない悪と、決して分かり合えない正義の対立が
悲しくさえありますが

「お父さん・・ただいま」

物語は切ない程やさしく終わっていきます。

絶望の果てに辿り着く場所 ★★★★☆
 正義という名の下に繰り返される残酷なゲーム。問われるべきものは何なのか?正義を自認する少年、天城高雅。彼に正義を諭す謎の老人、そして巻き込まれた少女。事態は動けなくなった高雅をよそに男の一方的な回想により話は進んでゆく。何をもって正義と唱えるのか、それは結局、人次第なのだということだ。どこに射程を向けるかで変化するわけだが、この世界において魔王(魔王だから悪い。悪のボスだ。人民を苦しめているからやっつけていい存在)はいないわけだから、話を難しくする。人間である以上、そこに至る何かしらの痕跡があるはずだからだ。だから現実の世界は魔王を倒して万、万歳(世界は平和になりました、チャンチャン)とはいかない。                                                                                 ならどうするのか?そこに至る過程をこのマンガは描いているように見える。恋愛ものの王道を描いてきた桂正和がここまでシリアスに描いたのは初めてだろう。その昔、描いた「ゼットマン」をいい意味で継承し、より幅を持たせている。正義は我にありと主張する中田に対し、動けなくなった高雅はこの絶望的な状況をどうするのか?天城を潰すため、こうしたゲームを創ったもう一人の男。そんな目的のために少女たちは殺され、虐げられた。高雅もまた。絶望の果てに彼らは何を見出すのか?問われるべき問いは続く。この眼鏡は4つ星と見ます。海外でも人気のあるマンガです。桂さんが己の限界に挑んでいるようにも見えます。突破して欲しいですね。
コウガ、一皮むけるの巻 ★★★☆☆
 話は前巻の続き。そしてプレイヤーの解説が主だった話なので、今までに比べるとかなりおとなしめの内容。しかし、コウガが著しく成長するのでその内容は文句なしです。敵の話にもぐっと来ます。

この漫画はなんだかんだで五冊出てますが、内容はまだまだ序盤。ジンはともかく、コウガはまだまだ強くならなくてはいけません。恐らく、かなりの長編になるでしょう。しかし、この調子で行けば確実に名作になれます。これからも長く付き合うのが吉。今の段階で決定的な評判を下すのはまだ難しいです。と言うわけで、皆さんガンバリましょう!

“プレイヤー”誕生の秘密 ★★★★★
4巻の続きでコウガが主役ではありますが、ほとんどが受け身(聞き役)なので、
私が4巻で抱いた不快感はありませんでした。

それよりもコウガのマッド・サイエンスに対する怒り、悪意への反発から、
文字通り最後の力を振り絞って反撃・人質の女の子を連れて逃亡する姿には、
そして科学者の狂気の裏に隠された“心”には、純粋に感動させられました。

謎に包まれていた“プレイヤー”の正体も明らかになり、
物語の大きな鍵の1つが解かれた感じです。
今後の展開にも大いに期待!

どうでもいいが、カバーイラストで持っている刀、
どこにも出てこなかったんですけど……?