報道機関らしい資料も確かにあるが、
警察や消防から簡単に手に入れられる類のものだろう。
自分たちの苦労に盛り上がって、本にまでしてしまうには
不適切な題材であると思う。
あとがきも自分たちを肯定する言葉ばかりで、もっとあるべき
反省の言葉はほぼなかった。企業の言い訳文を読んでいる気分であった。
そのあたりに違和感を感じる。
物言えるマスコミでよかったねと。
日航機墜落については、もっと違う書き方が出来たと思うし、
するべきであると思う。
資料として読むには良いと思うが、
吉岡忍氏の『墜落の夏』の方が臨場感がある上、誠意を感じる。