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帝国日本と人類学者―一八八四‐一九五二年

価格: ¥5,985
カテゴリ: 単行本
ブランド: 勁草書房
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日本の人類学史の一面として ★★★☆☆
日本の人類学の通史として、全く門外漢の自分にも興味深く読めた。
お雇い外国人から始まり日本人類学の誕生、民族学、自然人類学、民俗学と分化していく流れが記され、キーパーソンとそれぞれの説が紹介される。
植民地統治下での研究、戦時下の研究の各論にいたるまで、政治との関わりが述べられ、人類学が政治と寄り添って発展してきたことが良くわかる。
ただの学問史でない部分、多層的に理解できる。
反面、この文脈以外での個人の業績は紹介されていないと思われ、人類学を学ぶ人にはバイアスがかかりすぎているかも。
批判的検証の面は、帝国主義の時代に発展した学問であり、その時代当然と考えられた面もあると思われ、やや執拗に感じる。
それこそアカデミズムの「批判的検証」パラダイムなのか、と思うが、くどくはなく許容範囲。
大冊で値段も高く取っ付きは悪いが、構成も記述もわかりやすく、お勧めはできる。