インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ココ・アヴァン・シャネル 上―愛とファッションの革命児 (ハヤカワ文庫 NF 350) (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

価格: ¥714
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
Amazon.co.jpで確認
原作というより伝記そのもの ★★★★☆
本の帯に同名タイトル映画の原作とうたっているが、映画はタイトル通り「シャネルになる前のココ」に焦点を当てているのに対し、こちらは生まれる以前の家系の話から死ぬまで、まさに一生を描いた伝記と言っていい。その分ただでさえボリュームが大きくなるのに加え、作品中でも語られているようにシャネル自身がなかなか本当のことを話さなかったということもあり、作者はその裏づけのためにかなり綿密に調査をしている。その調べたことを詳しく書き込んだために話が微に入り細に入りすぎた感がある。もう少しストーリーとして整理すれば1巻でまとめられたのではないかと思う。
しかし、逆に言えばシャネルについて周辺の人々の背景まで踏み込んで知りたいという人にはうってつけの本といえる。読む際には自分がシャネルに対し、どの辺まで深く知りたいと思っているのか自問しながら、覚悟して読んだほうがいいかもしれない。映画の原作という認識では満腹感が先行してしまうかもしれない。
圧倒される壮絶な生き様 ★★★★★
「シャネル」と言えば、どんなにファッションに無関心な人でも知っているでしょう。
そんなココ・シャネルが、これほど波乱万丈な人生を過ごしたとは。そう思わざるを得ません。
そして、その人生の中での多くの人との出会い。それをすべて自分の仕事に活かして行く、その発想力の素晴らしさ。
この発想の仕方は、現代に生きる我々も何かと参考になるのではないでしょうか。
ただ、その性格や個性に出会うと、ちょっと個人的に付き合うのは難しいのかなと言う気もします。
そのあたりも、彼女の子供時代からの人生が作り上げたものだろうと思えます。
この本で何よりも感動的なのは、「エピローグ その一」「エピローグ その二」に書かれている戦後の復活と、その後の死に様でしょう。
このあたりは、作者の文章の非常な冴えを感じます。
おそらく、作者自身がこのあたりの生き様に、心を打たれていたのでしょう。
非常に面白く楽しい伝記でした。