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ココ・シャネルの秘密 (ハヤカワ文庫NF)

価格: ¥1,050
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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孤高の人 ★★★★☆
シャネルという誰もが知っているブランドやその成り立ちについてではなく、シャネル本人の生涯や内面に焦点を当てた作品。

著者はジャーナリストとのことですが、いわゆる編年(順番に歴史を綴る)形式ではなく、彼独自の習慣や感じたことがとめどもなく記述されていて、何が事実で何が感情なのか、現実と想像との区別がつきにくく、文章としては読みづらいと思います。

ただ、著者の主観や想像が入ることのメリットもありました。
シャネル自身が現実と空想(または嘘)の区別をつけずに話すため、彼の想像がなければシャネルという人物全体を理解することは到底不可能だということです。
だから・・・というわけではありませんが、最初の違和感や読みづらさを乗り越えて読んでみてほしいと思います。

シャネルという女性について感じたのは、「孤高の人」だということ。
「孤高」とは俗世間から離れて、ひとり自分の志を守ること。
彼女はファッション業界というとても華やかな世界にいながら、常に孤高であることを目指し行動していたんだと思います。

「私は人とは違う」と強く意識し、自分の存在を守るためにお金儲けをする。他人から受け入れられないのは嫌だけれども、人との関係では常に自分が上でありたい・・・とても支配欲が強い反面、お金でしか受け入れてもらえない自分の存在に悩む弱い面が混ざり合った女性――それがココ・シャネルなんだ・・・


かなり読むことに苦労する本ではありますが、その難しささえも複雑なシャネルという女性を表現している、そんな本です。
2冊目としてオススメ ★★★☆☆
マドモアゼル・シャネルから、メゾン・シャネルの共同経営者にならないかと持ちかけられるほど親しかったジャーナリストの筆によるもので、いろいろな物事に彼女が何と言ったのか、ココ・シャネル自身が語った言葉でつづられている。

マドモアゼル・シャネルの言葉をちりばめつつ、彼女の虚実取り混ぜた話の裏に真実はこうだったのではないかというジャーナリストらしい冷徹な読みも見て取れる。

世界が注目するクチュリエの人生を内側から描いたという点では非常に興味深い一冊だが、事前に彼女の歴史というものを踏まえておかないと事実関係はつかみにくい文章なので、マドモアゼル・シャネルについて書かれた本の「2冊目」として読まれることをお勧めする。1冊目は外面的に彼女の人生を語っているものを、そして2冊目にこの内面から描かれた本を、という形で。

シャネルという女の一生 ★★★★☆
何気なく気になっていたシャネルの生涯について、この本を選んでみて、彼女の激しい生き様を知りました。
生まれ、育ち、それからの戦いと、自分を必死で守る虚言癖など知られざるシャネルの秘密を垣間見た気がします。
自分を殺すのか、それとも人生と戦うのか、必死に生きた一人の女の一生には感動させられました。

生きることは戦いで、本当の自由をつかむために死ぬまで働き続けたシャネル。これほどまで苦しみ耐え、そして、栄光を勝ち得た女の激しい強さを感じました。