観はじめると止まりません
★★★★★
「連城訣」の原作本は全2巻で、人物関係が複雑でなく読みやすく一気に読みました。
それですごく感動し、DVDが発売されることを楽しみにしていましたので早速買って一気に観てしまいました。
編集版とのことですが、全33話の完全版を出してほしいです。
「モンテクリスト伯」も読みましたが、
私は「連城訣」のほうがずっと面白く思いました。
主人公の狄雲(てきうん)が精神的にも肉体的にも、とにかくひどい目にあいます。
しかし、最後は……。(観てのお楽しみです)
私も現在、会社でひどい目にあっていますので、
すごく勇気付けられました。
武術面では、
「天龍八部」の「六脈神剣」とか
「笑傲江湖」の「独狐九剣」とかの方がすごいと思いますが
人間ドラマという面ですごく感動しました。
金庸作品には、不幸な結末を迎える超美人のヒロインが登場します。
「連城訣」では、妹弟子の戚芳(かわいそうでたまりません)。
あと、極悪とされる側の武術の達人が主人公にとって
武術の師匠の役割をも果たすところがなんとも興味深い。
悪を超えて善に変わるというか、救いがあります。
真の宝は、金銀財宝ではなく、
誰にも奪われることのない心の中に燦然と輝く心の財。
9月に発売される「神ちょう侠侶」DVD-BOXが楽しみです。