うーん
★★☆☆☆
正直あまりおすすめしません。
金庸のシリーズは大好きで今の所全て持っていますが、これだけは繰り返して見ませんでした。
ドラマの為、原作にあったミステリー的要素は全く無いので、原作の好きな人はがっかりすると思います。
なんだかなぁ
★☆☆☆☆
先に出された「雪山飛狐」、その主人公である胡斐の少年時代を描いた「飛狐外伝」、この二作品をいったいどのようなものにまとめたのか気になって見ましたが、正直「なんだかなぁ・・・」です。
えてしてこういうものは、完全に原作に忠実ではないとわかってはいても、釈然としない所が多すぎです。
いくら原作「雪山飛狐」のラストがアレでも、周伯通の左右分撃法が出たり、ラスボス扱いがアイツとか、昼ドラみたいなドロドロ感を無理やり加えたようなのをみると、作者はよくこんな作品を許したなぁと思います。
胡一刀と苗人鳳の戦いや胡斐の少年時代の前半部分はまだそれなりに面白かったが、後半になるにつれ、あまりにも違いすぎる設定で、見るのが面倒だと思うくらいつまらなくなってきました。
他に映像化され日本で発売されている金庸作品は、軒並み楽しく鑑賞できていただけに残念でしかたありません。
唯一の救いは、「書剣恩仇録」の陳家洛や趙半山など紅花会の面々が所々に出てくることくらいでしょうか。
メイキングは極わずか
★★★★☆
程霊素の姉弟子役で張佳佳さんが登場。
彼女は映画版「セブンソード」で敵役のパンクな女戦士を
最高にかっこよく演じた人です(あの映画では一番印象に残った人物)
今回も予想にたがわずドSキャラを演じて周りをかき回してくれるのですが、
いかんせんあっけなくお逝きになりすぎ。今までの悪役キャラでも最短級か。
役どころで言うと、「碧血剣」の五毒教の教主の叔母と同じく、恋に破れて
復讐に燃えるというもの。
今作のそれの方が理屈が無茶苦茶でかっ飛んでるのですが、それも見ていて
結構惹きつけられるし面白い。
その上、相手が鉄火会の文泰来 なのですが、彼が無茶苦茶イケメンなのです。
鉄火会の面々は今作では大半がかなりのイケメンぞろいなのですが、
特に彼はすごい。あまりにも。見てても惚れそうになります(おい)。
すでに妻帯者ですが、これなら無理な道理つけて絡んでしまうのも…無理ないかなとか思わせます。
パトリック・タム演じる田帰農(変わった名前ですが)
が、当初からの悪の大元なのですが、人間性まで失った完全な悪人ではなくて、
所々で彼の苦悩や反省、迷いなども描かれるので、こちらも「なんてやつだ」
と思いつつも時々「そうか彼も彼なりに悩んでるのだな」と思わされるので、
それこそ鬼のような完全な悪役が欲しかったところなのです。
ですので、張佳佳さんの登場は終盤まで延ばして欲しかったところ。
おかげで終盤またストーリーが主人公をめぐる女たちの惚れた腫れたの
繰り返しに戻ってしまいました。
もちろん雪山飛狐の活躍も楽しめますが、どちらかというと
それより恋の方がメインになっている。
今までの作品以上に、武術があくまで物語のためのアクセント扱いのような気が。
(それゆえいろんな所で「昼ドラのようだ」という意見が聞けるのだと思います)
しかし、李自成の財宝の中に秘伝書があるのはいいとして、
それがあの周伯通のものだとは(^^;
「神雕侠侶」では小龍女が直接伝授してもらっていた、あの
「左右互縛の術」です。(誰が会得したのかは見てのお楽しみ。)
それにしてもここでも郭靖、黄蓉の名前が出てくるとは思いませんでした。
倚天剣、屠龍剣を残したということを胡斐が知ることとなります。
そして、大侠苗人鳳は、胡一刀の死後生き残りはしたものの、
思えば不幸な人生でした…。
総舵主陳家洛は、ホチントンとカスリー(香香公主)の名前まで出してお墓参りしてますが、
どうも彼女たちに絡んで皇帝といざこざでもあった様子。
どのみち架空の話で、(香香公主とかは実在しますが)他所では参考文献などありえないので、想像の域を出ませんが…
しかしそれにしても誰しもが恋を最優先にして生きるはずないと思いますけどね・・。
ドラマとしては面白くなると思ったのでしょうけども。
皇帝や英雄たちもそんなに愚かではないはずです。
程霊素をやった元アイドルの人の暴露写真事件に関しては、
作品とは関係ないし、敢えてノーコメントです。
メイキング映像は、わずか10分強。
主役3人の台本読みのシーンが入っている程度です。
レンタルでもセルでも今回は大差ないでしょう。