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スペース・オペラの読み方 (ハヤカワ文庫JA)

価格: ¥882
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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野田さんありがとう ★★★★★
野田さん、矢野徹さん、柴野拓美さん、浅倉久志さん、など
次々に偉大な先人方が鬼籍に入られる近年の日本SF界。
年齢からいって当然の事かもしれませんが、残念でなりません。

だから余計に早川さんが、本書のような作品をカタログに残してくれている事が
嬉しい。野田さんの無邪気さには頭が下がる思いがします。
勃興期の日本SF界と、海外のSFに対する本当に純粋で
なおかつユーモラスな思い出話の数々。
いつまでも読みつがれて欲しい。

楽しい話ばかりなのに、あまりに無邪気な野田さんの姿勢に泣けちゃいます。

野田さんありがとう!!
 
 

野田さん、ありがとう ★★★★★
 本年(2008年)6月に惜しくも逝去された野田氏はテレビマンとして、フジテレビ、日本テレワーク(社長も務められた)で大活躍される一方、SF(特にスペースオペラの分野)の翻訳者、紹介者として永年、われわれSFファンを楽しませ導いていただいた。SFマガジンにはいつも野田さんの楽しい連載記事があったように思える。
 本書は単行本「愛しのワンダーランド スペース・オペラの読み方」の改題・文庫化。「スペース・オペラ」とは題しているものの、ハインライン、クラーク、アシモフの三巨匠から、ブラッドベリ、ブラウン、シェクリーなど日本のSF揺籃期にSFファンの支持をうけた作家の名作を分析することによって、「SFってのはこう書くんだよ」と教えてくれている。
 いわば、SFオタク第一世代の野田氏ではあるが、その著作にはオタクにありがちな斜に構えた部分は全く無く、そこにいて話しかけてくれているような親しみやすさは最後まで変らなかった。
 独身を通された野田さん、われわれSFファンはあなたの子供です。惜しみない愛をありがとう。