☆3つ
★★★☆☆
「ある数学の問題があり、出した答えは合ってるのに用いた数式は間違いだらけ」
とでも言うべきか。
著者の言いたいことは分かりますし、結論も充分に検討に値するものだとは思うのですが、そこに至るまでの論理の飛躍、根拠の薄弱さが目に付きすぎて、最後まで読みきるのに少々エネルギーが要ります。
一方で、たまにすごく的を得た「数式」を用いてあり、そのへんは妙に面白かったり(失礼)しますので、酷評するまでもないかなと個人的には思います。
学説というより「読み物」、と思って手に取っていただくの無難。
以上の理由で☆は3つ。
衝動買いは失敗だったが、ひとつの参考になる視点を得た
★★☆☆☆
(ほかのレビューで記されている批評・批判には同感ですので省略します)この筆者の書に始めて出会って、つい書店の店頭で衝動買いをしました。じっくり読んでみて、失敗したと思いました。ほかの書のほうがよかったかもしれないので。日本書紀をほとんど勉強していないので、学校で教えられたとおりに、正式の正しい歴史書と思っていました。「正式の歴史書だからこそ正しくない(捏造した)歴史書である」と言われ、その通りと思います。その意味では、捏造の具体的な例を知ることができ、新しい視点をもらいました。ただ、この書は、読み物としては、それなりに面白いのですが、書く順序だて、話の進め方、飛躍した結論、内容の不確実さが半端でなく、この書を何度読んでも、まとまりません。私は、結局3回以上読みましたが、だめで、最後は他の歴史書のデータで補って、やっと、納得しました。(この書の主張に同意したわけではなく、主張内容が理解できたという意味です)
改竄
★★☆☆☆
古事記・日本書紀が改竄された書で、史実とはかなり距離があることは明白であるが、著者は更に持論をごり押しして余計に記紀を改竄させる(爆)
買うに値しない悪書である。他の方がレビューに記していたが、〔以前に述べたから略〕連発の姿勢は何なのか?物書きとして失格。概要ぐらい書かなければ救いようがない。又、加筆訂正と著者は言うが殆ど変化はない。
内容は面白いですが
★☆☆☆☆
本文を読んで初めてわかったのですが、この本は以前出版された「日本書紀 塗り替えられた古代史の謎」の加筆修正版です。
マニアじゃないんでそうとわかっていれば別の本を選択していました。
はっきり言って騙されたようなもんです。
関氏の所論のエッセンスを概観できる書
★★★★☆
「日本書記」に秘められた背景を多面的な論証により解き明かそうとする書で、読み応えがある。ヤマト誕生の背景の解明にまで遡っており、これまでの筆者の著書のエッセンスが読み取れる形となっている。