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アメリカ空軍の歴史と戦略 (ストラテジー選書)

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本
ブランド: 芙蓉書房出版
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米空軍の歴史が漏れなくコンパクトに記載 ★★★★★
芙蓉書房と戦略研究学会が一般向けに打ち出した戦略啓蒙書シリーズ
「ストラテジー選書」の白眉のひとつ。
米空軍の創設から今に至る歴史が洩れなくコンパクトに示されている。
著者は退役空将補。

わが空自創設の経緯を、帝国陸海軍から現在にいたる歴史のなかで、
組織論を通じてアプローチした高橋秀幸の『空軍創設と組織のイノベーション』
と並び、空軍に関心を持つ方なら手に取る必要がある本だろう。
戦略家を目指す社会人、国際関係等を学ぶ学生、自衛官必読の書 ★★★★★
 本書はストラテジストを目指す社会人、国際関係、安全保障を学ぶ学生、そして自衛官にとって好著である。その内容は、米国空軍の生い立ちから今日までを人物や航空機を接いで語りかけてくるもので、専門用語には必ず注がつき、軍事に疎いものにとっても平易で分かりやすく書かれている。日本の政治や経済の哲学が他国のそれに比して厚みにかけると感じるのは、彼らが生死を賭けて築き上げた闘争哲学の理解の上で語るのに対し、我々にはそれがないためである。その意味で、本書は第1次大戦から今日に至るまでの米空軍史を通じ、組織の持続的発展のためにどのような議論がなされ、どのような施策がとられてきたか、そしてそれらが戦いの勝利のためにいかに貢献したか等が簡明に描かれており、初学者必読の書といえる。難を言えば、出てくる地名の地理的関係を地図を加えて説明してあれば更に分かりやすかったことと考える。次の版に期待したい。
ヒトの歴史はおもしろい ★★★★★
この本は、人物と運用思想の流れを中心に米空軍の歴史を語ったものである。この構想は斬新であり、航空機や関連装備品中心の叙述が多かった航空史解説書とは一線を画するものであろう。気になるのは紙面の関係のためか、レシプロ機からジェット機への移行期の試行錯誤や、戦略空軍以外の空軍部隊のことについてあまり触れられていないことである。
とはいえ、著述の視点が「人間」であるため、各空軍思想の基になっていた発想について十分な説明がなされていて興味深く読める。また、米空軍軍人を中心とする空軍関係者の肖像写真がこれだけまとまって掲載されたものは、他に類例を見ないところも筆者の面目躍如といったところであろう。
「我に追いつく敵機なし」 ★★★★★
本書の米空軍通史としてのレベルは「我に追いつく敵機なし!」ともいうべき、ほぼ「制空」の状態にあろう。時代の中での事象の位置づけのもとに系統的なデーターがぎっしりとコギミよく詰まっており、陸戦といえども疎かにされていない。また、人物、航空機などは精選された写真がふんだんに使用されている。中には著者がスミソニアンで撮ってきた(?)と思われる写真も見られ、こだわりを感じる。(但し、一点、M2重機関銃の写真は戦車のものが使われており残念!)
・・内容の精度に比し、全体の編集は、いまいちだが、・・まあ許せる範囲だ。
 本書の特色は、その道のプロとしての視角から、怜悧に徹底して俯瞰している点だ。このため、著者の論理的な思考力が感じられる。敢えて難をいえば、やや教科書的であり、登場人物の言葉やエピソードが添えられているとさらに厚味が感じられるであろう。
ストラテジー選書という戦略の入門書 ★★★★★
本書の内容については他のレビューを見てもらうとして、私は本書の位置づけについて書きたいと思います。
巻末の監修者によると、本書を含むストラテジー選書は戦略を学びたい一般人向けに専門家が書いた入門書という位置づけであり、例えば別の巻では経営学の専門家による経営戦略の入門書が刊行されています。またすでに戦略に対する書籍を多く刊行している戦略研究学会(名前はいかにもアレですが、書籍のレベルはかなり高いです)の監修なので、よくあるような軍事もどき、戦略もどきの本にあるトンチンカンな記述はありません。
ただ各々の専門家が自分の専門分野から普遍的な戦略にアプローチするコンセプトなので、基礎的であってもけっして簡単ではない部分(例えば本書ではワーデンの航空戦略の位置づけ)がありまっさらの初学者に通じるのかなと思う所もありますが、そこは他の良質な書籍を精読することによって積み上げないと得られないものなのかも知れません。
とりあえずは他の選書を始めとして、本書と比較してみて自分の中に普遍的な戦略のイメージを持たれると良いと思います。