エスノの必読本
★★★★★
エスノメソドロジーに関しては、いろいろ問題があるが、まずは問題の所在を知ることが重要である。本書は、彼らの基本的目標は、文化の記述であり、そのためのノート作りの本である。エスノは文化の記述が最終目標である事から、経営系の立場からすれば、操作の可能性を云々できない、致命的欠陥があるといわれる。が、組織文化を研究するには、いずれにせよ生データを集めなければならない。その一手段として、エスノメソドロジーのフィールドノートの作成方法は多いに役に立つと思う。
少なくとも、Robert Yin著「ケーススタディの方法」と言った、翻訳が無茶苦茶な本よりは読みやすく、使いこなしやすいと思える。