ハッセル愛好者による愛機との"触合い"を記録
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ライカとハッセルブラッドを愛用する写真家である著者が、スウェーデンのヨーテボリを旅して撮影した事を中心に、ハッセルブラッドを使用した撮影時の多数のエピソードや感想をエッセー風に書き綴った本です。勿論著者が撮影したスウェーデンと京都の美しい写真が撮影データ付きで掲載されています。ハッセルブラッドは今や中古市場にしか求める事ができないカメラですが、6×6の画角に圧倒的な情報量と感性を表現する至高の哲学が作り出した逸品の素晴らしさを本書で味わえます。良書はいつまでも良書であるように、名機は永久に名機です。ハッセルブラッドの価値が判る人には、本書を読む事によって改めて価値観が増し、愛着も深まる事でしょう。