これ以上ないという程分かり易い
★★★★★
死ぬほど分かりやすいし、面白い。
かなりの良書。持っていて絶対に損はない一冊でした。
コンパクトでわかりやすい
★★★★★
本書は、範囲の広い行政法をわずか本文407頁でまとめている優れた本である。
本書では、行政法の基本概念や制度の意義・趣旨、内容、問題点をコンパクトに解説している。
また、記述が非常にわかりやすいものとなっている。
さらに、二色刷りとなっていて読みやすい。
それだけでなく、判例の数も多いので具体的なイメージがわきやすい。
内容は標準的で水準も低くないので、入門書としても基本書としても使える1冊である。
ただ、行政事件訴訟法に関しては、民事訴訟法の入門程度の知識があったほうが、理解しやすいと思う。
なお、本書は行政法をコンパクトにまとめているので、行政組織法に関する記述が薄い。また、学説についての記述も少なめである。
この点は、塩野宏「行政法」等で補充する必要があろう。
また、判例の引用されている部分の分量が少ないので、「行政法判例百選TU」等で補充する必要がある。
新司には足りない
★★★☆☆
予備校本的な使い方には使えるかもしれないが、基本的な考え方を養い司法試験の問題を解けるレベルまで必要な方には不十分という感が否めません。
簡単に知識だけ入れるにはいいと思います。
概説本という感じでしょうか。
学部レベルならいいかもしれません。
ただ、逆に初学者すぎても前提が抜けているので理解できないことがあるかもしれません。
初学者から使える行政法の教科書
★★★★★
本書は、これから行政法を学ぼうとする初心者に向けて書かれた教科書であると思う。
しかしながら、執筆者の問題意識が高く新しい論点に関しても言及されている高度な内容の本になっている。
本書の良いところは項目立てがきちっとしていて、次に何を学ぶかというイメージがわきやすいとともに、抽象的になりがちな行政法学に具体性をもたせて記憶の定着がしやすいように学習者に対して配慮されており、本書一冊で一通り行政法を学べるように完結しているところが素晴らしいところである。ある種形式的な美さえ感じられる本である。
二色刷りで重要な語句や文章に色分けが施されていてメリハリもつけやすくなっているので各種国家試験で行政法を学ぶ必要のある方々にもお勧めの一冊である。
塩野のリライト
★★☆☆☆
全体が塩野宏行政法1、2、3の要約本になっている。
その例示は省略する。余りにも多いため。
★ しかし結論だけ塩野から引っ張り出して書かれているところ無数。
塩野の推論のプロセスが省略されている。だから法律の専門書とはいえない。参考書。
書いた著者ふたりもそれはわかっているだろう。
受験生は簡略なアンチョコを欲しがる傾向が強いのでこのタイプに飛びつくのだと思われるが、
自分が受験を通過して、いま実務で行政関係に関与して振り返るとこのタイプはゼンゼン役に立たないものです。
やはりうんうんうなりながら判例を読んでまとめていく作業をどこかで経験しないとものにならない。
一定時間は行政法に配分しないといけないし、今の新司は行政法ができないと合格しませんので。
試験だけ受かればいいというアンチョクさでこれに取りかかると却って回り道になるのでは?
受験生は自己責任だからよく考えて。
しかし、直前の総復習には使えるかも。
同じようなものを読むのなら、原田尚彦・行政法要論(最新版がでている)、芝池義一・行政法読本(薄い)、あるいは思い切って
阿部泰隆・行政法解釈学1,2などのほうがいいかも。
以上あくまで経験4年しかないぺエペエの弁護士の私見です。要するに勉強の効果があがりさえすればいいわけなので。
選択自由