ライブで見た「明日は来るのか」は圧倒的でした。
頭の奥のほうをガツンと殴られたような衝撃と、
立ち尽くす身体を揺さ振るような熱さで完全にやられてしまっていました。

アルバムを通して聞くと多少そういうインパクトが薄れたような気もしたけれど、
何度も聞くうち、その圧倒的なものに引き込まれるように聞き入っていました。
ファーストでこんなに魅せてくれた彼らのこの先が楽しみでなりません。

音。シンプルです。贅肉は一切ありません。
それゆえに、自分達の鳴らすこの音に絶対の自信が感じ取れました。

そしてそのシンプルな音に、日常を独特の視点で捕らえた歌詞が乗り、
氏家氏の気だるさを感じさせ、どこか少年的なボーカルが紡いでいきます。

いい意味で今っぽくないバンドです。

楽曲では特に M4愛がみえた の
「ヘイヘイ　バイバイと　言い出した君だった
　溶けそうなスマイルに　白い前歯　チラチラして　カラカラ笑う
　そんな姿に　愛がみえた」
という詞にやられました。どこか寂しげで、何回聴いてもゾクゾクきます。

この感性にピンときた方は買って間違いないと思います。
これから必ずロックシーンに必要になる、重要なバンドだと思います。ぜひ。