無骨なギター・ロックの三人組だ。演奏テクニックより、歌の威力に心を砕くバンドである。Vo.が一音節ずつしっかりと声を演奏に載せているので、聞きやすい。歌詞をしっかり聴き取れる。多くのバンドのように、早口だったり巻き舌で何を言ってるのかわからない、ということがない。歌詞と内容に自信があるからだろう。
　「修羅」は佳曲。バックコーラスの入れ方が多彩で、部分的に厚みがあってボーカルパートが心地よい。「サブタリニアン・ベイビー・ブルース」は、RCサクセションの「トランジスタ・ラジオ」と同じテーマの軽快なロックンロール。描かれる若者を少年とも少女とも、どちらに解釈しても魅力的だ。ドラムとベースの真っ直ぐなリズムとビートは、聴き手に迷いなく届く。

「和」
このバンドを聴いて始めに連想させられるのはこれだろう
全体に漂う小気味良い気だるさが、コテコテの「和」を良い具合に柔らかくしてくれている
スパニッシュさも一つの要因なのだろう

それに特筆すべきは全く飽きないという事
キラーチューンというキラーチューンはあまり無い筈なのに、何回でも聴けるのだ
これは多分、自分が、いや我々が「日本人」だからだと思う
DOESというバンドは日本人だからこそ解る音楽だからだ
オルタナティブという面は外国でも受けが良いかもしれないが、このバンドの真価が発揮されるのは、やはり邦楽シーンだろう

これから日本のロックの先陣を行く事間違い無しだ

今回のアルバムもどれも良い曲ばかりです!!
何回聴いても飽きません♪
皆さんも聴いてみて下さい!!ハマりますっ!!

正直、有線から流れてきた「曇天」を耳にするまで、彼らの音に触れたことは無かった。
が、一聴してやられてしまい、CDを買い漁っている。
歌詞の言葉の綴り方が独特の情緒を感じさせるが、音に湿り気は無く、ストレートに届く音にこの歌詞が乗ったときに生み出される、
この感触は何だ？
流れ出すだけで空気の色が変わる。この感覚は、個人的にはミッシェル　ガン　エレファント以来の衝撃。
歌詞カードを見ずとも、はっきりと聞き取れるボーカルだが、一度は紙上に並ぶ歌詞を眺めるも良し。
”熱々の海岸　モノクロームの木陰　本格な３時　指切りの約束”「シンクロニズム」、
”悩ましげなまつげ　そこはかとなくだるい”「修羅」。
「オーライとオーイエ」ゆるさの中に高まる感じが最高。
氏原氏の声、声の吐き出し方、全て良し。強力にお薦め。

前作以上の濃密な感じが良いです。
楽曲の全体的なクオリティが上がった気がします。
シングル曲が相当強力に良いのですが、
「チャイナ・マーダー」「戯れ男」のようなどこか妖しい雰囲気を持ったアルバム曲も魅力的です。

氏原ワタルさんの声も相変わらず最高です。
個人的には最後の「三月」→「ハッピー・エンド」の流れが感涙ものです。