他にいい本がないので星4
★★★★☆
新司法試験では、個別法の解釈を問う問題が出されますが、この本はその訓練ができる本です。しかし、答案例がついていないので、復習に時間がかかりますし、答案表現の仕方がわからないときもあります。また、解説が全くついていない問題も掲載されています。これは、困ります。とはいえ、他に個別法解釈の訓練ができる問題集が見当たらないので、現時点では星4つです。
すばらしい
★★★★★
行政法、新司法試験では周知の通り訴訟選択がかなり重要なポイントになると思われます
その練習として、かなり優れていると思います
もちろん、手続違法や、実体違法を論じる能力も、かなりつくと思います
しっかりと参照条文が付属した設問ですので、参照条文に食らいつきながら
事案を処理していく練習ができます
行政法がいまいち、という方にぜひ!!!
ローの先生が、学生に出題した問題がベースになっているので、
学生が間違いやすいポイントについて、「答案を読んで」などというコラムもあり
かなりスグレものです
行政法の不安感を、かなりなくしてくれる1冊です!
おすすめです
新司対策として最適です
★★★★★
新司法試験公法系第2問を明確に意識した,長めの事例,当事者間の対立構造を意識した設問形式,そしていかにも現実にありそうな内容の事例というだけで,最適な演習書といえると思います。
しかも,解説の多くは,抽象論や自説の展開に留まらず,その設例に対応した具体的解決策を探るに十分な内容です。
もっとも,特定の出題者についてみると,事例や設問の設定の不可解さ・解説の不十分さ・用語の誤りなどから,およそ十分な質を備えているとはいえないものもあります。
また,その他の出題者についてみても,解説に具体事案の解決として不適切ともみられるものが一部にあったり,事例に短いものがあったりもします。
とはいえ総合的にみれば,他の追随を許しません。
行政法の事例問題集
★★★★☆
基本六法とは異なり,とりわけ行政法は問題集が充実していない状況にあった。本書は,数少ない行政法の事例問題集であり,それだけで価値がある本である。
本書に先行して,行政法の問題集としては『ケースメソッド公法』が存在する。『事例研究行政法』を使うか『ケースメソッド公法』を使うかは悩みどころである。
そこで,本書が『ケースメソッド公法』と異なる点をあげてみよう。
まず,設問が新司法試験公法系第2問を意識した形式になっており,試験対策本として優れている。解説も基礎的な部分から説明されており,平易である。つまり,入門者向けであり,試験対策本としての有用性は高いと評することができる。
他方で『ケースメソッド公法』は必ずしも試験を意識した設問にはなっていないし,解説も若干難しい。解説を答案にそのまま書けるようにはできていない。しかし,内容はかなり良い。下級審まで含めた判例の紹介が充実しているし,客観的・中立的に学説を紹介している。憲法・行政法を包括した「公法アプローチ」を採用している点も良い。中上級者はこちらのほうが力がつくかもしれない。
ばっさり分けてしまえば,初級者向けが本書,中上級者向けが『ケースメソッド公法』と言ったところだろうか。